ウッドフォードリザーブ蒸留所(Woodford Reserve Distillery)|アメリカ・ケンタッキーのバーボンウイスキー蒸留所

ケンタッキー州ウッドフォード郡ヴァーサイルズに位置するウッドフォードリザーブ蒸留所は、1797年創業という長い歴史を持つブラウン・フォーマン傘下のプレミアムバーボン蒸留所。1812年建設の石造り建築群はケンタッキー州の国家歴史建造物に指定されており、その美しい景観はケンタッキーを代表する観光スポットとなっている。

アイルランド式の三回ポットスチル蒸留をバーボン製造に持ち込んだ先駆者で、ポットスチルとコラムスチルの蒸留液をブレンドすることでフルーティで複雑な香味を生み出す。2021年にポットスチルを6基に倍増させる拡張を完了した。

特徴

アイルランド式三回ポットスチル蒸留をバーボン製造に持ち込んだ先駆者。1812年建設の石造り建築群は国家歴史建造物に指定され、ケンタッキーを代表する観光スポット。ポットスチルとコラムスチルの蒸留液をブレンドした複雑な香味が特徴。Brown-Forman傘下。

歴史

1797年にイライジャ・ペッパーがヴァーサイルズ近郊で蒸留を開始し、1812年に現在地へ移転。1835年に息子オスカーが引き継ぎスコットランド出身の化学者Dr.ジェームス・クロウを招聘し「サワーマッシュ法」の体系化に貢献した。1878年にレオポルド・ラブロとジェームス・グラハムが取得し「Labrot & Graham」として操業。


1941年にブラウン・フォーマン社が取得するが、1973年に一度閉鎖。1993年に再買収・改修し、1996年に「Woodford Reserve」ブランドとして再スタートを切った。2005年に正式に現在の名称に改称した。


2021年にポットスチルを3基から6基に倍増する拡張計画を実施し、年産能力を大幅に引き上げた。歴史的な石造り建物を維持したまま拡張を実現し、ケンタッキーダービーの公式バーボンとしても長年知られる。

基本情報

正式名称 Woodford Reserve Distillery
創業年 1797年
操業状況 稼働中
所有会社 Brown-Forman Corporation
見学 可能
公式サイト https://www.woodfordreserve.com/
Wikipedia Wikipedia

蒸留所情報

蒸留器数 銅製ポットスチル6基(ビアスチル2,500ガロン×1+ハイワインスチル1,650ガロン×2)+コラムスチル(別施設)
蒸留方式 ポットスチル(三回蒸留)+コラムスチル(ブレンド)
モルト使用 バーボン
水源 グレンズ・クリーク(石灰岩湧水)
熟成倉庫 リックハウス(石造り・熟成倉庫)
年間生産量 拡張後に大幅増強(詳細非公開)
使用樽 新品チャー付きアメリカンオーク樽(53ガロン)、一部チェリーウッド樽(Double Oaked)
主力ジャンル ウイスキーバーボンウイスキー
主要ブランド ウッドフォードリザーブ
Woodford Reserve Distiller's Select
Woodford Reserve Double Oaked
Woodford Reserve Batch Proof
Woodford Reserve Rye
Master's Collection(年次限定)

代表銘柄

所在地

アメリカ合衆国
都道府県州 ケンタッキー州
住所 7855 McCracken Pike, Versailles, KY 40383, USA
郵便番号 KY 40383

この地域について

ケンタッキー州の州都フランクフォートは、ケンタッキー川の蛇行する渓谷沿いに開けた小都市で、19世紀初頭から政治と商業の中心地として栄えてきた。市内にはダニエル・ブーンの墓や連邦議会議事堂を模したケンタッキー州議会議事堂など歴史的建造物が点在し、南北戦争の記憶を今に伝える。

この地域の地質的特徴として、地下に広がる石灰岩の水脈が豊富な硬水を供給する。鉄分が少なく炭酸カルシウムを多く含むこの「石灰岩帯水層の水」こそが、ケンタッキーバーボン独特の風味を生み出す根拠とされており、蒸留家たちがこの地に集まった最大の理由でもある。

かつてケンタッキー川沿いの古道を無数のバッファロー(アメリカバイソン)の群れが渡ったことに由来する「バッファロートレース(野牛の通り道)」という地名は、今もこの地の原野の記憶を物語る。ケンタッキーバーボンの誕生と隆盛を支えた水と土地の恵みは、現在もフランクフォートから世界へと届けられている。

受賞歴

コンテストグレード銘柄
2024 SFWSC ダブルゴールド ウッドフォードリザーブ ダブルオークド
2024 ISC 金賞 ウッドフォードリザーブ ディスティラーズセレクト