タリバーディン蒸留所(Tullibardine Distillery)|スコットランド・ハイランドのスコッチウイスキー蒸留所

タリバーディン蒸溜所は、パースシャー州ブラックフォードに位置する。1949年に設立されたが、長期間の休止を経て2003年に独立資本により復活した。現在はフランスのピカール・ヴィナーズ・グループが所有し、ワインやシェリー樽の活用に独自のノウハウを発揮している。

ソーテルヌ(甘口白ワイン)やシャンパン樽でのカスクフィニッシュを得意とし、多彩なフィニッシュシリーズで知られる。蒸溜所内にはショップ・レストランも併設され、観光地としても人気。ハイランドの清冽な水を使ったクリーンでフルーティなスタイルが評価されている。

特徴

ハイランド南部の蒸留所。1488年にジェームズ4世がビールを購入した記録が残る歴史的な地。多彩なカスクフィニッシュで知られる。

歴史

タリバーディンの地がビールや蒸留酒の生産地として知られる歴史は、1488年にまで遡る。即位の途上でブラックフォードを訪れた若きジェームズ4世が地元醸造所でビールを購入したと記録されており、1503年には王室勅許状を受け取った。スコットランドで最古の蒸留・醸造の地のひとつとして、その名は歴史的な重みを持っている。

現在の蒸留所は1947年にウィリアム・デルム・エヴァンスが旧醸造所跡地の建物を改装して設計し、1949年に最初のスピリッツが蒸留された。その後数度の所有者変更を経て、1995年には経営難から一時閉鎖。2003年に独立系投資グループが約110万ポンドで購入して生産を再開し、2011年にはフランスの酒類企業ピカール・ヴァン・エ・スピリチュウが買収して現在に至る。

現オーナーによる再生以来、タリバーディンはフィニッシング・カスクを積極的に活用したラインナップを展開している。なかでも225サルテルヌ・カスクフィニッシュはフランスのシャトー・スデュイロのソーテルヌワインを熟成させた225リットルの樽でフィニッシュした個性的な一本で、ウィスキーバイブルで90.5点の高評価を獲得した。

蒸留所は現在もA9沿いの独自の観光スポットとして機能しており、ビジター・センターでの試飲ツアーは年間多くの観光客を集める。スコットランドの過去と現在をつなぐ歴史的な蒸留所として、国内外のウイスキー愛好家から一定の評価を受けている。

基本情報

創業年 1949年
見学 可能
公式サイト https://www.tullibardine.com/

蒸留所情報

主力ジャンル ウイスキースコッチウイスキー
主要ブランド タリバーディン

代表銘柄

所在地

イギリス

この地域について

スコットランド・パースシャーのブラックフォード村、A9幹線道路沿いに位置する。スターリングとパースの中間地点にあたり、「ハイランドの入口(ゲートウェイ・トゥ・ザ・ハイランズ)」と呼ばれる地域。中世から醸造・蒸留の伝統が根付く土地柄で、泉水と農業の恵まれた環境に建つ。