トゥラモアD.E.W.蒸留所(Tullamore D.E.W. Distillery)|アイルランド・オファリーのアイリッシュウイスキー蒸留所

トゥラモアD.E.W.蒸留所(Tullamore D.E.W. Distillery)は、アイルランド・オファリー州トゥラモアに位置するアイリッシュウイスキーの老舗蒸留所です。1829年に創業し、スコットランドのウィリアム・グラント&サンズ社が2010年に取得。60年以上の蒸留休止を経て2014年9月にトゥラモアの地で蒸留を再開しました。

ポットスチル6基とコラムスチル3基を擁し、スリーブ・ブルーム山地の軟水を使用。バーボン樽・シェリー樽・リフィル樽の3種類を組み合わせた「トリプルウッド」製法が特徴で、シングルモルト・シングルグレーン・シングルポットスティルをブレンドした多層的な味わいを生み出しています。

特徴

1829年創業の歴史ある銘柄が2014年に蒸留を再開。ウィリアム・グラント&サンズ傘下。バーボン・シェリー・リフィル樽の3種類を組み合わせた「トリプルウッド」製法と、モルト・グレーン・ポットスティルの「トリプルブレンド」が特徴。2020年に自社クーパレッジを開設。

歴史

1829年にMichael Molloyが創業。1887年頃にゼネラルマネージャーのDaniel E. Williamsが自らのイニシャル「D.E.W.」をブランドに冠した。1954年に旧蒸留所閉鎖後、長らくCorksにて生産委託が続いたが、William Grant & Sonsが2010年にブランドを約3億ユーロで買収し、2014年9月、60年ぶりにトゥラモア本地での蒸留を再開した。2017年にグレーン蒸留所・ボトリング工場が完成。

基本情報

正式名称 Tullamore D.E.W. Distillery
創業年 1829年
操業状況 稼働中
所有会社 William Grant & Sons(ウィリアム・グラント&サンズ)
見学 可能
公式サイト https://www.tullamoredew.com/
SNS InstagramFacebook

蒸留所情報

蒸留器数 ポットスチル6基(モルト用3基・ポットスティル用3基)、コラムスチル3基(グレーン用)
蒸留方式 ポットスチル蒸留、コラムスチル蒸留(トリプル蒸留)
モルト使用 モルテッドバーリー(大麦麦芽)、アンモルテッドバーリー(未麦芽大麦)
水源 スリーブ・ブルーム山地(Slieve Bloom Mountains)の軟水
熟成倉庫 ダンナージ式ウェアハウス9棟(最大約346,000樽収容)
年間生産量 年間約360万LPA
使用樽 バーボン樽(ファーストフィル・リフィル)、オロロソシェリー樽、カリビアンラム樽、アップルサイダー樽
主力ジャンル ウイスキーアイリッシュウイスキー
主要ブランド トゥラモアD.E.W.

代表銘柄

所在地

アイルランド
都道府県州 オファリー州
住所 Clonminch, Tullamore, Co. Offaly, Ireland
郵便番号 R35 E027

この地域について

アイルランド中部の内陸に位置するオファリー県は、シャノン川と広大な泥炭湿地帯(ボッグランド)が織りなす静謐な大地です。アイルランドの「隠れた心臓部」とも称されるこの県の最大の宝は、7世紀に聖キアランが創設したクロンマクノイズ修道院跡。シャノン川西岸の小高い丘に立つこの遺跡は、6〜9世紀にかけてヨーロッパ全土から学者が集う学芸・信仰・工芸の一大中心地として栄え、三本の精緻なハイクロス、12世紀のラウンドタワー、複数の石造教会が今も残ります。世界遺産候補にも名が挙がるこの聖地は、アイルランド初期キリスト教文化の粋を凝縮した場所です。

県庁所在地トゥラモアはシャノン川支流のグランド・カナルが通る運河の町で、意外な歴史エピソードも持ちます。1785年、暴走した熱気球が煙突に激突し100棟以上の家屋を焼失させた「世界初の航空事故」が記録されています。

この地から生まれたトゥラモアD.E.W.はアイルランドを代表するウイスキーブランドに成長し、市内の体験蒸留所でその歴史を辿ることができます。またオファリー出身のイーガン家が受け継いできたイーガン蒸留所も近隣に位置し、オファリーの大地と水がウイスキー造りの伝統を今に伝えています。

受賞歴

コンテストグレード銘柄
2021 IWSC Gold Outstanding トゥラモアD.E.W. 12年 スペシャルリザーブ