土佐酒造(Tosa Sake Brewery Co., Ltd.)は、高知県土佐町に蔵を構える日本酒蔵である。四国山地の懐深く、吉野川源流域の清冽な水と冷涼な気候が、繊細な酒造りを支えている。
代表銘柄「桂月(けいげつ)」は、明治の文人・大町桂月にちなんで命名された。高知県は「辛口王国」として知られるが、桂月は辛口の中にも米の旨味と柔らかさを持ち合わせた上品な味わいが特徴。特に「桂月 相川誉」純米大吟醸は国際コンクールでの受賞歴も多く、高知を代表する銘酒として評価が高い。
標高約350mの山間部に位置し、昼夜の寒暖差が大きく、ゆっくりとした低温発酵が可能。伝統的な和釜蒸しによる米処理を行い、手間を惜しまない少量仕込みで品質を追求している。近年は高知県産の酒造好適米「吟の夢」や「風鳴子」を使った限定酒も展開し、地元高知の素材を活かした酒造りの幅を広げている。