サントリービール株式会社(Suntory Beer)|日本・大阪のビールメーカー

サントリービールは1963年(昭和38年)に洋酒メーカーのサントリーが大手3社に続いてビール市場に参入したブランド。発売から20年間は「負け犬ビール」とも揶揄されながら赤字を計上し続けた苦難の歴史を持つが、1989年に「モルツ」、2003年に「ザ・プレミアム・モルツ」を発売して高品質路線に舵を切り、国際品評会での受賞で市場のパラダイムを変えた。

「ザ・プレミアム・モルツ」はワールドビアカップなど国際品評会での金賞受賞をきっかけに「日本一うまいビール」として認知が急拡大。高付加価値路線で業界4位から逆転の布石を打ち、ビール類の高価格帯市場を切り拓いた。長年の赤字を乗り越えて成功した粘り強い経営姿勢は「サントリーDNA」として語り継がれる。

特徴

大手4社の中で最後発。20年超の赤字を乗り越え「ザ・プレミアム・モルツ」で逆転した不屈のブランド。国際品評会での複数金賞受賞が国内プレミアムビール市場を創出した。ウイスキー・ワイン・清涼飲料も擁するグローバル総合飲料企業の一翼を担う。

歴史

1963年(昭和38年)、洋酒メーカーとして知られるサントリーが「純生」ブランドでビール市場へ参入。しかし大手3社の牙城は固く20年以上にわたり赤字が続き、「サントリーが撤退するか」とたびたび噂されたが、創業家佐治家の経営判断で継続が決定された。


1989年の「モルツ」発売で品質路線への転換を図り、2003年に「ザ・プレミアム・モルツ」を発売。2004年にドイツのワールドビアカップで最高金賞を受賞し「日本で一番うまいビール」として話題が爆発した。以後、品評会での受賞を重ね国内プレミアムビールの代名詞となった。


2014年にビームサントリー(現サントリーグローバルスピリッツ)を通じ世界的なウイスキーブランドを傘下に収め、酒類グローバル企業として飛躍した。ビール事業においても「TOKYO CRAFT」「クラフトセレクト」でクラフトビールブームに対応し、ビールの高付加価値化を推進している。

基本情報

正式名称 Suntory Beer Limited
創業年 1963年
操業状況 稼働中
所有会社 サントリーホールディングス株式会社
見学 要予約
公式サイト https://www.suntory.co.jp/beer/
Wikipedia Wikipedia

蒸留所情報

蒸留器数 全国4工場(武蔵野・利根川・京都・九州)
蒸留方式 ラガー(下面発酵)・全量麦芽仕込み(プレミアムモルツ)
モルト使用 ダイヤモンド麦芽・チェコ産ザーツホップ
水源 武蔵野の地下水・天然水(南アルプス水系)
熟成倉庫 低温貯酒タンク
年間生産量 国内年間約700万キロリットル(推計)
使用樽 —(ビール)
主力ジャンル ビール
主要ブランド ザ・プレミアム・モルツ
ザ・プレミアム・モルツ
プレミアム・モルツ 〈香る〉エール
TOKYO CRAFT
サントリー生ビール

代表銘柄

所在地

日本
住所 大阪府大阪市北区堂島浜2-1-40
郵便番号 530-8203

この地域について

大阪府大阪市北区堂島浜は大阪のビジネス・金融の中心地であり、明治時代から繊維・商品取引の拠点として発展した。堂島川と土佐堀川に挟まれた島状の地形は江戸時代の堂島米市場に由来し、米の先物取引が行われた世界経済史上重要な地として知られる。

現在は近代的な高層オフィスビルが立ち並ぶビジネス街として機能し、サントリーをはじめとする大手企業の関西本社が集積している。北区は梅田・うめきた開発エリアも含み、大阪の玄関口として最も活気ある商業地区のひとつを形成している。

大阪はかつて「天下の台所」と称され、全国の物産が集まる商業・流通の都であった。その商人精神と進取の気質はサントリー創業者・鳥井信治郎の「やってみなはれ」の哲学にも通じており、チャレンジを厭わない大阪の文化土壌がサントリーの企業DNAを形成したとも言える。