スレーン蒸留所(Slane Distillery)|アイルランド・ミースのアイリッシュウイスキー蒸留所

スレーン蒸留所(Slane Distillery)は、アイルランド・ミース州スレーン城の敷地内に位置するアイリッシュウイスキー蒸留所です。米国の大手酒類メーカー、ブラウン・フォーマン社が所有するスレーン城の歴史的な馬小屋(スタブル)を改修し、2017年に操業を開始しました。

ボイン川の水を仕込み水として使用し、3種類の異なる樽(バーボン樽・シェリー樽・ヴァージンアメリカンオーク樽)で熟成させるトリプルカスク製法が特徴です。城の歴史的な雰囲気と最新の蒸留設備が融合した、アイルランドを代表するクラフト蒸留所のひとつです。

特徴

ミース州の史跡スレーン城内に設立された蒸留所。ブラウン・フォーマン社所有。ボイン川の水と3種類の樽を組み合わせたトリプルカスク製法が特徴。城内の歴史的な建物を活かした蒸留所見学も人気(金〜日曜)。

歴史

スレーン城はマウント・チャールズ卿が所有する18世紀の歴史的城郭。その敷地内にあった馬小屋(グランドスタブル)を改修し、ブラウン・フォーマン社が2017年に蒸留所として開設。城はかつて1981年にU2をはじめとするロックコンサートの会場としても知られる。ブラウン・フォーマン社がスレーンブランドの原酒をここで生産し、城のヘリテージと現代的な蒸留技術を融合させたアイリッシュウイスキーを世界市場に発信しています。

基本情報

正式名称 Slane Distillery
創業年 2017年
操業状況 稼働中
所有会社 Brown-Forman Corporation(ブラウン・フォーマン)
見学 可能
公式サイト https://slaneirishwhiskey.com
SNS InstagramFacebook

蒸留所情報

蒸留器数 ポットスチル・コラムスチル各1基
蒸留方式 ポットスチル蒸留、コラムスチル蒸留
モルト使用 モルテッドバーリー(大麦麦芽)、アンモルテッドバーリー(未麦芽大麦)
水源 ボイン川(River Boyne)
熟成倉庫 スレーン城内ウェアハウス
使用樽 バーボン樽(シーズンド)、ヴァージンアメリカンオーク樽、オロロソシェリー樽
主力ジャンル ウイスキーアイリッシュウイスキー
主要ブランド スレーン

代表銘柄

所在地

アイルランド
都道府県州 ミース州
住所 Slane Castle Estate, Slane, Co. Meath, Ireland
郵便番号 C15 A361

この地域について

「アイルランドの古都」とも呼ぶべきミース県は、首都ダブリンの北西わずか50キロに位置しながら、人類史上最も古い建造物のひとつが息づく特別な土地です。ボイン川流域に広がるブルー・ナ・ボイニェはユネスコ世界遺産に登録された先史時代の遺跡群で、なかでもニューグレンジ(紀元前3200年頃)は冬至の夜明けに太陽光が19メートル奥の玄室まで差し込むよう精密に設計された通路墓として世界的に有名。エジプトのピラミッドよりも古いこの巨石建造物が当時の高度な天文知識と建築技術を物語ります。

ボイン川沿いにはタラの丘(古代アイルランド高王の戴冠の地)、1690年の歴史的決戦「ボイン川の戦い」の舞台となった平原など、アイルランド史を決定づけた場所が点在します。

スレーン村に立つスレーン城は1785年に建造されたジョージアン様式の壮麗な邸宅で、コニンガム侯爵家が代々受け継いできた家系ゆかりの地。1981年以来ローリング・ストーンズやU2など世界的アーティストを迎える野外コンサート会場としても名高く、城の敷地内ではスレーン蒸留所がライ麦を使った独自のアイリッシュウイスキーを製造しています。神話・歴史・現代文化が重なり合うこの地は、ウイスキーの旅の出発点として理想的な場所です。