サッポロビール株式会社(Sapporo Breweries)|日本・北海道のビールメーカー

サッポロビールは1876年(明治9年)、開拓使が北海道の殖産興業政策の一環として設立した「開拓使麦酒醸造所」を起源とする、日本最古のビール会社のひとつ。北海道開拓とともに歩んだブランドとして「北海道民のビール」というアイデンティティが強く、北の大地の豊かな農産物・水資源と結びついてきた。

代表銘柄「サッポロ黒ラベル」はドイツスタイルのラガービールの正統を守りつつ日本人の嗜好に合わせた骨格のある味わいで根強いファンを誇る。「ヱビスビール」は1890年創業の恵比寿工場(現・恵比寿ガーデンプレイス)が起源のプレミアムブランドで、サッポログループの上位カテゴリーを担う。

特徴

1876年の北海道開拓使醸造所を起源とする日本最古の大手ビール会社のひとつ。黒ラベルとヱビスという対照的な2大ブランドを持ち、クラシックなラガー文化を守る。北米ではポッカーコーポレーションを傘下に持つグローバル企業。

歴史

1876年(明治9年)、開拓使の命を受けたドイツ人技師コーバーが北海道札幌に「開拓使麦酒醸造所」を設立。翌1877年から「サッポロビール」として北海道開拓者たちに供給を始めた。1886年に民間払い下げを経て、1906年に大阪麦酒・日本麦酒と合併し「大日本麦酒」を形成した。


1949年に大日本麦酒が解体された際、日本麦酒株式会社として再出発。1964年に「サッポロビール株式会社」に改称した。1899年に恵比寿工場で誕生した「ヱビスビール」は現在のプレミアムブランドとして君臨している。


1984年創刊の「タイムドメイン醸造」など技術革新にも挑み続け、北米ではポッカを通じた食品事業にも展開している。2000年代以降は業界再編の波の中でも独立路線を守り、黒ラベルとヱビスを核とした二軸ブランド戦略を継続している。

基本情報

正式名称 Sapporo Breweries Ltd.
創業年 1876年
操業状況 稼働中
所有会社 サッポロホールディングス株式会社
見学 可能
公式サイト https://www.sapporobeer.jp/
Wikipedia Wikipedia

蒸留所情報

蒸留器数 全国5工場(北海道恵庭・仙台・埼玉・静岡・名古屋・九州ほか)+サッポロビール博物館(札幌)
蒸留方式 ラガー(下面発酵)・エビス仕込み
モルト使用 国産大麦麦芽・ホップ(北海道産含む)
水源 各工場周辺の地下水・豊平川水系
熟成倉庫 低温貯酒タンク
年間生産量 国内年間約800万キロリットル(推計)
使用樽 —(ビール)
主力ジャンル ビール
主要ブランド ヱビスビールサッポロ黒ラベル
サッポロ黒ラベル
ヱビスビール
サッポロ生ビール北海道生搾り
ジャパンプレミアム

代表銘柄

所在地

日本
住所 北海道札幌市東区北7条東9丁目1-1
郵便番号 065-0007

この地域について

北海道札幌市は明治時代の北海道開拓を担った官僚都市として1869年に建設が始まった計画都市で、碁盤の目状の街路と「北○条西×丁目」という独特の住所体系を持つ。大通公園を軸に広大な市街地が展開し、人口約200万人を抱える道内最大の都市であり、アジア最大規模の積雪都市でもある。

開拓使がドイツ人技師を招いてビール醸造を始めた明治9年以来、札幌はビール産業の発信地として機能してきた。現在もサッポロビール博物館が創業地・北7条東9丁目に立ち、明治時代のれんが造りの醸造工場を保存・公開している。隣接のサッポロファクトリー(旧サッポロビール札幌工場)はショッピングモールとして再活用され、市民の文化交流の場となっている。

冬の大倉山スキージャンプ台から望む市街地の景観、夏の北海道マラソン、そして世界的な雪まつりなど、札幌は四季それぞれに異なる表情を見せる。大地の恵みと開拓の歴史が交差するこの街から、日本のビール文化は育まれ全国へと広がっていった。