ローズアイル蒸留所(Roseisle Distillery)|スコットランド・スペイサイドのスコッチウイスキー蒸留所

ローズアイル蒸溜所は、スペイサイドのエルギン近郊に位置する。2009年にディアジオが建設した、スコットランドで最も新しい大型蒸溜所の一つ。年間1,000万リットル以上の生産能力を持つ大規模設備で、ジョニーウォーカーなどの原酒供給を主目的として設立された。

バイオマスボイラーを導入したエコロジカルな設計も特徴で、廃棄物を最小限に抑えた持続可能な蒸溜所運営のモデルケースとなっている。2023年から「スペシャルリリース」シリーズで初めてシングルモルトとして公式リリースを開始し、最新鋭の設備で生まれる原酒への注目が集まっている。

特徴

スペイサイドの超大規模蒸留所。ディアジオが2009年に建設した最新鋭蒸留所。年間生産能力1,200万リットル以上。2023年に初のシングルモルトをスペシャルリリース。

歴史

ローズアイル蒸留所は2007年にダイアジオが建設計画を発表し、2009年にテスト生産を開始、2010年10月に正式稼働した21世紀生まれの新設蒸留所だ。建設費は4,000万ポンドに及び、施設面積3,000平方メートルはダイアジオが手がけた蒸留所としては過去最大規模を誇る。年間生産能力1,000万リットルは、完成当初からダイアジオが保有する28のモルト蒸留所の中で最大の生産量を誇り、従来最大だったダフタウン蒸留所を即座に上回った。

建設にあたっては環境負荷の低減が重視され、蒸留工程で生じる副産物をバイオエネルギーとして現地で再活用するなど、先進的なサステナビリティ設計が採用されている。稼働当初は原酒の全量をベルズをはじめとするダイアジオのブレンデッドウイスキー向けに供出し、シングルモルトとしてのリリースは長く行われてこなかった。

2023年にダイアジオが毎年発表するスペシャルリリースシリーズで、ローズアイル12年が初のシングルモルト公式ボトリングとして世界デビューを飾り、業界に大きな注目を集めた。ファーストフィル・エックスバーボン樽とリフィル樽で熟成、56.5%でボトリングされたこの一本は、現代的なスペイサイドスタイルのフルーティさと力強いスパイスをあわせ持ち、「ブレンド専用」というイメージを覆す高評価を得た。2025年にはローズアイル14年スペシャルリリースも登場し、シングルモルトとしての可能性が広がっている。

基本情報

創業年 2009年
見学 不可能

蒸留所情報

主力ジャンル ウイスキースコッチウイスキー
主要ブランド ローズアイル

代表銘柄

所在地

イギリス

この地域について

スペイサイド西端のエルギン近郊、ローズアイル地区に位置するダイアジオ最大の蒸留所。エルギン市街から西に約10km、北海に近いモーレイ平原の農地に囲まれた立地だ。