オリオンビール株式会社(Orion Breweries)|日本・沖縄のビールメーカー

オリオンビールは1957年(昭和32年)にアメリカ施政下の沖縄で設立された、沖縄唯一の大手ビールメーカー。米軍基地内のバーでも販売されたことから「沖縄のビール」として米兵にも親しまれ、本土復帰(1972年)後も沖縄市場シェア50%超を維持する地元の誇りである。

南国の強い日差しの中で飲むオリオンビールの爽やかな軽快さは沖縄の食文化と不可分であり、ゴーヤチャンプルーや沖縄そばとの相性も抜群。近年は2020年に名護市からうるま市に新工場を移転し、最新設備で品質と生産性を向上させている。アサヒビールとの資本提携により販路も全国に拡大している。

特徴

沖縄唯一の大手ビールメーカーで、地元シェア50%超の沖縄を代表するブランド。南国の暑さに合った軽快な飲み口が沖縄の食文化と深く結びつく。2020年にうるま市の最新工場へ移転し、品質・生産効率を向上。アサヒビールとの資本提携で全国展開も加速している。

歴史

1957年(昭和32年)、米国民政府の施政下にあった沖縄で「沖縄ビール株式会社」として設立(翌1958年に現社名に変更)。当時の沖縄は本土企業が進出しにくい特殊な政治環境にあり、地元資本のビール会社として米軍基地内や沖縄全域に独占的に供給した。


1972年の本土復帰後、大手4社が一斉に沖縄市場へ参入したため競争が激化したが、地元消費者の愛郷心と飲食店との深い関係によりシェアを維持。アサヒビールとの資本・業務提携で物流・販促を強化し、全国の居酒屋・沖縄料理店への展開を進めた。


2020年に創業の地・名護市から中頭郡うるま市に最新鋭の新工場を移転。生産能力と品質管理を大幅向上させた。「オリオン ザ・ドラフト」「75BEER」「ORION Southern STAR」など新シリーズも展開し、沖縄発のビールブランドとして全国・海外への認知向上を図っている。

基本情報

正式名称 Orion Breweries, Ltd.
創業年 1957年
操業状況 稼働中
所有会社 オリオンビール株式会社(アサヒグループ・野村プライベートエクイティ出資)
見学 要予約
公式サイト https://www.orionbeer.co.jp/
Wikipedia Wikipedia

蒸留所情報

蒸留器数 うるま工場(2020年竣工)・名護工場
蒸留方式 ラガー(下面発酵)
モルト使用 大麦麦芽・ホップ
水源 沖縄本島の地下水
熟成倉庫 低温貯酒タンク
年間生産量 年間約60万キロリットル(推計)
使用樽 —(ビール)
主力ジャンル ビール
主要ブランド オリオンドラフト
オリオン ザ・ドラフト
オリオン ドラフト(旧名称)
75BEER
ORION Southern STAR

代表銘柄

所在地

日本
住所 沖縄県うるま市宮里1-46-1
郵便番号 904-2234

この地域について

沖縄県うるま市は沖縄本島中部の東海岸に位置し、与勝半島と周辺の離島(浜比嘉島・宮城島・伊計島)を含む海岸線豊かな市である。うるまは沖縄の言葉で「珊瑚(うる)の島(ま)」を意味し、美しいサンゴ礁と海洋資源に恵まれた自然環境が特徴である。

沖縄県は日本最南端・最西端の県であり、亜熱帯性気候が一年を通じた温暖な気候をもたらす。年間平均気温は23℃前後で夏は35℃を超える日も多く、この暑さがビール消費量全国一位という記録と深く結びついている。泡盛・三線・エイサーなど独自の琉球文化が今も色濃く残る地域である。

米軍基地が県内に集中する現実も抱えながら、観光・農業・ものづくりで経済自立を目指す沖縄の姿勢は、オリオンビールが地域産業を担うシンボルとして長年愛されてきた背景とも重なる。南の島から世界へ届けるビールの物語は、沖縄の誇りそのものである。