メーカーズマーク蒸留所(Maker’s Mark Distillery)|アメリカ・ケンタッキーのバーボンウイスキー蒸留所

ケンタッキー州ローレットのスター・ヒル・ファームに位置するメーカーズマーク蒸留所は、1953年創業の「プレミアムバーボン」市場を開拓したパイオニア的蒸留所。赤いワックスシールとスクエアボトルで世界的に認知され、敷地全体が国家歴史登録財(National Register of Historic Places)に指定されている。

小麦を副原料に使うことで柔らかく甘みのある風味を実現し、少量生産にこだわるブランド哲学が世界的なファンを生んだ。サントリーグローバルスピリッツ傘下で年産約400バレル/日を維持している。

特徴

赤いワックスシールとスクエアボトルで世界的に認知されるプレミアムバーボンのパイオニア。小麦を副原料に使う柔らかく甘みのある風味が特徴で、敷地全体が国家歴史登録財に指定されている。ビル・サミュエルズ一家が家伝のレシピを刷新して誕生した独自ブランド。

歴史

ビル・サミュエルズ・シニアは170年続いた家伝のレシピをあえて焼き捨て、小麦を副原料とする独自レシピを開発。1953年にバークス蒸留所を取得・改装し、1958年に初の製品を出荷した。妻マージョリーがデザインした赤いワックスシールと「Maker’s Mark」という名が口コミで広まり、1980年代に全国的な知名度を獲得した。


1981年にウォール・ストリート・ジャーナルが「世界最高のバーボン」と評する記事を掲載し、一夜にして品薄状態に。以後メーカーズマークは「プレミアムバーボン」というカテゴリーの代名詞として定着し、業界全体の付加価値化を牽引した。


2014年にビームインクのサントリー買収によりグループ傘下へ。2015年に第3のスチルを増設して生産能力を拡充。2010年にメーカーズ46を発売し、フレンチオーク製インサートでの二次熟成というプレミアムラインを追加した。

基本情報

正式名称 Maker's Mark Distillery
創業年 1953年
操業状況 稼働中
所有会社 Suntory Global Spirits
見学 可能
公式サイト https://www.makersmark.com/
Wikipedia Wikipedia

蒸留所情報

蒸留器数 銅製コラムスチル3基(各3フィート径×37フィート高、16プレート)
蒸留方式 コラムスチル(2段蒸留)
モルト使用 バーボン(コーン・小麦・大麦モルト)
水源 バークス・スプリング湧水
熟成倉庫 リックハウス(熟成在庫約950,000バレル)
年間生産量 約400バレル/日
使用樽 新品チャー付きアメリカンオーク樽(5.5〜7年熟成)
主力ジャンル ウイスキーバーボンウイスキー
主要ブランド メーカーズマーク
Maker's Mark
Maker's Mark 46
Maker's Mark Cask Strength
Maker's Mark Private Select

代表銘柄

所在地

アメリカ合衆国
都道府県州 ケンタッキー州
住所 3350 Burks Spring Rd, Loretto, KY 40037, USA
郵便番号 KY 40037

この地域について

マリオン郡ロレットは人口わずか900人余りのケンタッキー州の小村で、ブルーグラスの丘陵地帯に牧草地と農場が広がる長閑な農村地帯に位置する。かつてカトリック移民が切り拓いた土地柄で、村名はフランスのロレーヌ地方に由来するとされ、聖母マリアへの信仰に基づく地名が各所に残る。

ロレットは一見すると目立たない農村だが、ここに世界で最も認知度の高いバーボンブランドのひとつの蒸留所がある。蒸留所周辺は国家歴史登録財に指定された19世紀の石造り建築群が保存されており、ケンタッキーの農村景観と蒸留の歴史が一体となった貴重な産業遺産地帯を形成している。

ケンタッキー州南西部の丘陵特有の石灰岩地層が良質な湧水を生み出し、ロレットの蒸留所はその水を使って長年にわたり独自の製法を守り続けてきた。赤いワックスシールで世界中に知られるこの地のバーボンは、ケンタッキーの農村文化とクラフトスピリッツの理想的な融合の象徴となっている。

受賞歴

コンテストグレード銘柄
2024 SFWSC ダブルゴールド メーカーズマーク
2024 ISC 金賞 メーカーズマーク