ラガヴーリン蒸留所(Lagavulin Distillery)|スコットランド・アイラのスコッチウイスキー蒸留所

ラガヴーリン蒸留所は、スコットランド・アイラ島南岸のラガヴーリン湾に面した1816年創業の歴史ある蒸留所だ。Diageoが所有するClassic Malts Selectionを代表する銘柄の一つで、強烈なピートスモークと複雑なヨード・磯の香りが特徴のアイラ・スタイルを体現している。「ラガヴーリン16年」は世界で最も愛されるシングルモルトの一つとして確固たる地位を築いている。

アイラ島南岸に連なるドニベグ城の廃墟を望む湾岸ロケーションに位置し、塩分を含む大西洋の湿潤な空気の中で熟成されるウイスキーはピートスモーク・ヨード・甘みの完璧な調和を持つ。長い蒸留時間による重厚なスタイルは、ホワイトホース・ブレンドの重要なキーモルトとしても19世紀末から使われてきた。

特徴

アイラ島南岸の湾岸に立地。強烈なピートスモーク・ヨード・磯の香りと複雑な甘みが特徴。長い蒸留時間によるヘビーボディ。ホワイトホース・ブレンドのキーモルト。Diageo Classic Malts代表銘柄の一つ。

歴史

ラガヴーリンの地では1742年以前から少なくとも10以上の密造蒸留所が操業していたとされ、1816年にジョン・ジョンストンとアーチボルド・キャンベル・ブルックスが公式の蒸留所2棟を建設した。1837年にはグラハム兄弟とジェームズ・ローガン・マッキーがサイトを統合し、現在の単一蒸留所の形となった。


1889年にピーター・マッキー(「ホワイトホースのピーター」)が経営を掌握し、1895年にマッキー&コーとしてラガヴーリンを核とした「ホワイトホース」ブレンドを世に出した。1927年にDCL(Distillers Company Limited)に合流し、その後Diageoへと受け継がれた。


1994年にClassic Malts Selectionの一員として初の公式16年ものをリリースし、世界的知名度を獲得。アイラ島南岸のドニベグ城跡を臨む湾岸ロケーションに建つ蒸留所は、潮風と大西洋の高湿度という独特の熟成環境で強いピートスモークと複雑さを持つシングルモルトを産出し続けている。

基本情報

正式名称 Lagavulin Distillery
創業年 1816年
操業状況 稼働中
所有会社 Diageo
見学 可能
公式サイト https://www.malts.com/en-gb/distilleries/lagavulin
Wikipedia Wikipedia
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蒸留所情報

蒸留器数 4基(ウォッシュスチル2基・スピリットスチル2基)
蒸留方式 ポットスチル(2回蒸留)
モルト使用 重ピート(ヘビーピーテッド)モルテッドバーリー
水源 ロッホ・ショルム(Lochan Sholum)
熟成倉庫 ダンネージ式・ラック式(海岸沿い)
年間生産量 年間約300万L
使用樽 リフィルアメリカンオーク樽(主体)、バーボン樽、シェリー樽(限定品)
主力ジャンル ウイスキースコッチウイスキー
主要ブランド ラガヴーリン
Lagavulin 16 Year Old
Lagavulin 8 Year Old
Lagavulin Distillers Edition(PXシェリーカスクフィニッシュ)

代表銘柄

所在地

イギリス
都道府県州 アイラ島
住所 Lagavulin, Port Ellen, Isle of Islay, Argyll, PA42 7DZ, Scotland, UK
郵便番号 PA42 7DZ

この地域について

スコットランド西部、インナー・ヘブリディーズ諸島の南端に浮かぶアイラ島は、本土アーガイルから約25kmの海峡を隔てた面積約620km²の島だ。人口わずか約3,000人のこの小島が「アイラスタイル」として世界に知られる独自のウイスキーを生む秘密は、島の大地に広がる特殊な泥炭(ピート)にある。海藻・海洋植物を含むアイラのピートは燃焼時にスモーキー・ヨード・磯の香りを放ち、大麦麦芽乾燥にこの煙を使うことで他に類を見ない個性が生まれる。現在10の蒸留所が稼働しており、各蒸留所のフェノール値はアードベッグ55ppm、ラフロイグ35ppm、ボウモア25ppmと個性はさまざまだ。

中世、アイラ島は「ロードシップ・オブ・ジ・アイルズ(Lordship of the Isles)」の中枢を担った。13〜15世紀にクラン・ドナルドの首長たちが拠点としたロッホ・フィンラガン(Loch Finlaggan)は、ヘブリディーズ諸島全体を支配する独立的な権力の座であり、湖内の評議会島ではスコットランドとアイルランドにまたがる広域議会が開かれた。新ロードの即位に際し戴冠石の上に裸足で立つ古式の儀礼が行われたこの聖地は「クラン・ドナルドの揺りかご」と呼ばれる。1493年にスコットランド王ジェームズ4世によりロードシップが廃止されるまで、アイラはゲール文化圏の政治・文化的中心地であり続けた。

8世紀に建てられたキルダルトン・クロス(Kildalton Cross)はスコットランドに現存する最も保存状態のよいケルト十字の一つで、アイルランドとアイラの深い文化的つながりを今に伝える。島北西部のRSPBロッホ・グルイナート自然保護区(約1,600ha)には世界のグリーンランドバーナクルグース個体数の約45%が越冬に訪れ、希少野鳥の宝庫としても知られる。毎年5月下旬に開催される「フェイシュ・イーレ(Fèis Ìle)」は世界中のウイスキーファンが集う巡礼の祭典で、各蒸留所が限定ボトルと特別体験を用意して島全体が沸き立つ。

1779年創業のボウモアをはじめ、1815年に同年創業したラフロイグとアードベッグを含む歴史ある蒸留所群が、アイラを単なる産地ではなく「ウイスキーの島」として世界に刻み込んでいる。

受賞歴

コンテストグレード銘柄
2024 SFWSC ダブルゴールド ラガヴーリン 16年
2023 SFWSC ダブルゴールド ラガヴーリン 16年ラガヴーリン 8年