ジャックダニエル蒸留所(Jack Daniel’s Distillery)|アメリカ・テネシーのテネシーウイスキー蒸留所

テネシー州ムーア郡リンチバーグに位置するジャックダニエル蒸留所は、アメリカ最古の登録蒸留所として1866年(公式記録では1875年)に創業した。バーボンとの最大の違いは「リンカーン郡プロセス」:新酒をサトウカエデの炭10フィートに通してろ過することで独特のなめらかさを生み出す。

年間約30万人が訪れる全米有数の観光蒸留所であり、世界で最も売れるアメリカンウイスキーのひとつ。「Jack & Coke」という飲み方の世界的普及でテネシーウイスキーの代名詞として確立した。ブラウン・フォーマン傘下。

特徴

アメリカ最古の登録蒸留所で世界最多売のアメリカンウイスキーのひとつ。リンカーン郡プロセス(サトウカエデ炭ろ過)がバーボンと異なるテネシーウイスキーの特徴。年間約30万人来訪の観光蒸留所。「Jack & Coke」の世界普及でアメリカンウイスキーの代名詞に。Brown-Forman傘下。

歴史

ジャック・ダニエルが南北戦争終結後の1866年(公式記録では1875年)にリンチバーグ近郊のスティルハウスホローで蒸留所を登録。石灰岩の洞窟から湧き出す鉄分ゼロの水源を活用した製法が特徴で、サトウカエデの炭でろ過するリンカーン郡プロセスが独自スタイルを確立した。


ジャックは甥のアルム・モットロウに経営を委ね、禁酒法(テネシー州は1910年に全国に先駆けて州独自禁酒を実施)を経て復活。1956年にブラウン・フォーマン社が取得し、近代的な生産体制へ移行しながら世界的な販路を構築した。


「Jack & Coke」という飲み方が世界中に普及し、テネシーウイスキーの代名詞として確立。ジェントルマン・ジャックやシングルバレルなどプレミアムラインへの展開も進み、現在は世界で最も売れるアメリカンウイスキーのひとつ。

基本情報

正式名称 Jack Daniel Distillery
創業年 1866年
操業状況 稼働
所有会社 Brown-Forman Corporation
見学 可能
公式サイト https://www.jackdaniels.com/
Wikipedia Wikipedia

蒸留所情報

蒸留器数 銅製100フィート高コラムスチル6基
蒸留方式 コラムスチル+リンカーン郡プロセス(チャコール・メローイング)
水源 ケーブスプリング(石灰岩の洞窟湧水・鉄分ゼロ)
年間生産量 約2,000バレル/日
使用樽 新品チャー付きアメリカンオーク樽(自社チャーコール製造)
主力ジャンル ウイスキーテネシーウイスキー
主要ブランド ジェントルマンジャックジャックダニエル
Jack Daniel's Old No.7(Black Label)Gentleman JackJack Daniel's Single BarrelJack Daniel's Tennessee HoneyJack Daniel's Tennessee AppleSinatra Select

代表銘柄

所在地

アメリカ合衆国
都道府県州 テネシー州
住所 133 Lynchburg Hwy, Lynchburg, TN 37352, USA
郵便番号 TN 37352

この地域について

テネシー州はアパラチア山脈の西側斜面からミシシッピ川に至る広大な州で、中央部のナッシュビルを中心にカントリーミュージックの故郷として世界的に知られる。一方で、テネシー州南部の農業地帯は石灰岩の清冽な湧水とオークの豊富な森林資源に恵まれ、独自の蒸留文化が根づいてきた。

テネシーウイスキーはバーボンとは別の独立したカテゴリーとして法律で規定されており、蒸留後の新酒をサトウカエデの炭に通してろ過する「リンカーン郡プロセス(チャコールメローイング)」が最大の特徴である。この工程により、バーボンとは異なるなめらかで甘みのある風味が生まれ、テネシー独自のウイスキー文化を形成している。

テネシー州ムーア郡は現在も州法で酒類販売が制限されている「ドライカウンティ」でありながら、世界最大のウイスキーブランドの生産地であるという歴史的逆説を抱える。南部の保守的な農村文化と世界規模のウイスキー産業が共存するこの地は、アメリカのウイスキー史において唯一無二の存在感を放っている。

受賞歴

コンテストグレード銘柄
2024 SFWSC ダブルゴールド ジャックダニエル シングルバレル セレクト