グレンキンチー蒸留所(Glenkinchie Distillery)|スコットランド・ローランドのスコッチウイスキー蒸留所

グレンキンチー蒸留所は、スコットランド・イースト・ロージアンのペンケイトランド村に位置し、エジンバラから約24kmの田園地帯に立地することから「エジンバラのモルト」として親しまれてきた。1825年に創設され、現在はDiageoが所有する。DiageoのClassic Malts Selection6銘柄のローランド代表として国際的な知名度を誇り、ジョニーウォーカー「スコットランド四隅」のローランド蒸留所としても知られる。

スコットランド本土最大級のウォッシュスチル(チャージ量20,650L)を擁しながら年産約250万Lの生産を維持し、草原・草花・バニラの繊細な香りが特徴のローランド・スタイルを体現する。農業博物館的なミュージアムも併設されており、スコッチウイスキーの歴史的な生産文化を伝えている。

特徴

スコットランド本土最大級のウォッシュスチル(20,650L)を保有。草原・草花・バニラの繊細な香りのローランドスタイル。「エジンバラのモルト」の異名。Diageo Classic Malts・ジョニーウォーカー四隅のローランド代表。農業博物館を併設。

歴史

グレンキンチー蒸留所の起源は1825年に遡り、ジョンとジョージ・レイト兄弟によって「ミルトン蒸留所」として創設された。「キンチー」という名はもとの土地所有者「ド・クインシー」家の姓が訛ったもの。1853年に兄弟が破産すると製材所に転用されたが、1878年にエジンバラの実業家コンソーシアムが蒸留を再開し、1881年にグレンキンチー蒸留所カンパニーが正式設立された。


エジンバラから約24kmの田園地帯に位置し「エジンバラのモルト」と呼ばれるローランドを代表する蒸留所。1914年にスコティッシュ・モルト・ディスティラーズに加わり、長らくハイグ・ブレンドの原酒供給源となっていた。1987年にUnited Distillersに買収され、1997年にDiageo設立時にその傘下に入った。


1988年にDiageoのClassic Malts Selectionのローランド代表に選ばれ、10年熟成の公式ボトリングが初リリースされた。現在はジョニーウォーカーの「スコットランド四隅」コンセプトにおけるローランド代表として位置づけられ、農業博物館的なミュージアムも併設する。

基本情報

正式名称 Glenkinchie Distillery
創業年 1825年
操業状況 稼働中
所有会社 Diageo
見学 可能
公式サイト https://www.malts.com/en/distilleries/glenkinchie
Wikipedia Wikipedia
SNS Instagram

蒸留所情報

蒸留器数 2基(ウォッシュスチル1基・スピリットスチル1基)
蒸留方式 ポットスチル(2回蒸留)
モルト使用 無泥炭モルテッドバーリー
水源 キンチー・バーン(Kinchie Burn)
熟成倉庫 ダンネージ式
年間生産量 年間約250万L
使用樽 バーボン樽(主体)、シェリー樽(ディスティラーズ・エディション用アモンティリャード)
主力ジャンル ウイスキースコッチウイスキー
主要ブランド グレンキンチー
Glenkinchie 12
Glenkinchie Distillers Edition

代表銘柄

所在地

イギリス
都道府県州 イースト・ロージアン
住所 Glenkinchie Distillery, Pencaitland, East Lothian, EH34 5ET, Scotland, UK
郵便番号 EH34 5ET

この地域について

イースト・ロージアンはエジンバラの東30kmに広がるスコットランド随一の農業地帯で、「スコットランドのガーデン」と称される豊かな田園地方だ。フォース湾に面した海岸線と南のラマームア丘陵の間に肥沃な耕作地が広がり、スコットランド全土の大麦生産の主要拠点となってきた。年間日照時間が比較的長く降雨量も適度なこの地は、ウイスキー製造に欠かせない優質な大麦の栽培に理想的な条件を備え、19世紀以来ローランド・スコッチの穀倉として機能してきた。

14世紀に建てられたタンタロン城(Tantallon Castle)はフォース湾を一望する断崖の先端に立つ赤砂岩の要塞で、スコットランドの有力者ダグラス伯爵家の居城として中世の政争の舞台となった。13世紀のノルマン様式城塞ダーレトン城(Dirleton Castle)は隣接する庭園とともに美しく保存されている。フォース湾に浮かぶバス・ロック(Bass Rock)はヨーロッパ最大のシロカツオドリの繁殖地として知られ、6万羽以上が巣を構える自然保護区で、近年ユネスコの世界遺産候補としても注目されている。

グレンキンチー蒸留所はエジンバラから約24kmのペンケイトランド村に1825年に創設され、「エジンバラのモルト」として長く親しまれてきた。スコットランド本土最大級のウォッシュスチルを擁しながら年産約250万Lを維持し、地元イースト・ロージアンの大麦とキンチー・バーンの清冽な水が生む草花・牧草の香りのローランド・スタイルは、ジョニーウォーカー「スコットランド四隅」のローランド代表として今日もスコッチウイスキーの多様性を体現している。

受賞歴

コンテストグレード銘柄
2020 IWSC 金賞 グレンキンチー 12年