グレンアラヒー蒸留所(The GlenAllachie Distillery)|スコットランド・スペイサイドのシングルモルトスコッチウイスキー蒸留所

グレンアラヒー蒸溜所は、スペイサイドのアベラワー近郊に位置する。1967年にチャールズ・ドウニー設計で建設され、スペイサイドの中でも比較的歴史が浅い蒸溜所だ。長らくベルなどのブレンド用原酒として貢献してきたが、2017年にビリー・ウォーカー氏(グレンドロナック復活の立役者)率いるチームが買収。

買収後はシェリー樽の質と量に徹底的にこだわった改革を断行し、わずか数年でシングルモルトとしての評価が世界的に急上昇。「シェリーカスクモルトの新たなスター」として、マッカランやグレンドロナックの愛好家からも高く評価されている。ウォーカー氏の経験と情熱が蒸溜所に新たな命を吹き込んだ。

特徴

スペイサイドの蒸留所。ウイスキー界のレジェンド、ビリー・ウォーカーが2017年に買収。豊富なシェリーカスクストックによるリッチな味わいで急速に評価上昇中。

歴史

グレンアラヒー蒸留所は1967年、スペイサイドのアバラワー近郊に建設された。設計を手がけたのはチャールズ・ドビーで、当初はマクナブ・ディスティラーズ社によって設立された。しかし操業開始からわずか18年後の1985年、当時のオーナーであるインバーゴードン・ディスティラーズ社が蒸留所を閉鎖。スペイサイドの豊かな自然と水源に恵まれながらも、長い沈黙の時代が続いた。

1989年にペルノ・リカール傘下のキャンベル・ディスティラーズ社が蒸留所を取得し、ポット・スチルを2基追加して生産能力を大幅に拡大。以後はブレンデッドウイスキーの原酒供給蒸留所として長年稼働してきた。その多くがマレス・モルトやアベラワーのブレンド原料として使われ、シングルモルトとしての独立したブランドはほぼ存在しない時代が続いた。

転機が訪れたのは2017年。グレンドロナックやベンリアックの再建で名を馳せたマスター・ディスティラー、ビリー・ウォーカーが投資家グループとともに蒸留所を買収し、自らの名を冠した独立ブランドとして再出発させた。ウォーカーはシェリー樽熟成に強いこだわりを持ち、ペドロヒメネス・シェリー、オロロソ・シェリー、リオハ赤ワイン樽など多彩なカスクフィニッシュを展開。買収後わずか数年でグレンアラヒーは世界的に注目される蒸留所へと成長した。

その評価は受賞歴にも如実に表れている。2021年のワールド・ウイスキー・アワードでは「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞し、業界に衝撃を与えた。さらに2025年にも同賞を再受賞するという快挙を成し遂げ、グレンアラヒー12年が2度にわたって世界最高のシングルモルトと認定された。これはスコッチウイスキー業界でも異例の快挙であり、ビリー・ウォーカーの卓越したカスク選別眼と熟成哲学が世界に認められた証でもある。

基本情報

創業年 1967年
見学 要予約
公式サイト https://www.theglenallachie.com/

蒸留所情報

主力ジャンル ウイスキースコッチウイスキー
主要ブランド グレンアラヒー
グレンアラヒー

代表銘柄

所在地

イギリス

受賞歴

コンテストグレード銘柄
2025 WWA World Best グレンアラヒー 12年