グレンマレイ蒸留所(Glen Moray Distillery)|スコットランド・スペイサイドのシングルモルトスコッチウイスキー蒸留所

グレンマレイ蒸溜所は、スペイサイドのエルギンに位置する。1897年にビール醸造所を改築して設立された。スコットランド系フランス企業ラ・マルティニケーズ(ジャン&マーク社)が所有し、コストパフォーマンスに優れたスペイサイドモルトとして世界的に人気が高い。

バーボン樽を主体にシェリー樽・ポート樽・シャルドネ樽など多様な樽を活用した実験的なシリーズを展開し、入門者から上級者まで幅広い層に支持されている。「スペイサイドのバリューモルトの代表格」として、コストを抑えながら多彩なカスクフィニッシュを楽しめる点が評価されている。

特徴

スペイサイド・エルギンの蒸留所。元ビール醸造所を転換。親しみやすく柔らかなスタイルで、多彩なカスクフィニッシュのバリエーションを展開。

歴史

グレンマレイ蒸留所はスペイサイドのエルギン、ロシー川沿いに位置する。その前身は1828年建設のウェスト・ブルワリーで、ロバート・ソーン&サンズ社が経営するビール醸造所だった。1897年にウイスキー蒸留所へと転換され、2基のポット・スチルで生産を開始した。しかし事業は軌道に乗らず、1910年に一時閉鎖。その後1923年頃、グレンモーレンジィ蒸留所のオーナーであるマクドナルド&ミュアー家に買収され、生産を再開した。

以後グレンモーレンジィ社(後にMHDモエヘネシー・ディアジオ傘下)のもとで数十年にわたり、主にブレンデッドウイスキーの原酒として機能してきた。2008年にはフランスの大手スピリッツ企業ラ・マルティニケーズ社に売却され、独立したシングルモルトブランドとして積極的なマーケティングが展開されるようになった。現在はアメリカンオーク・シェリー・バーガンディ・ポルトなど多様な樽仕上げのラインナップを展開し、コストパフォーマンスに優れたスペイサイド・モルトとして幅広い層に支持されている。

グレンマレイの特徴はアメリカンオーク由来のフルーティで軽やかなスタイルにある。エルギン・クラシックはノンエイジステートメントながら飲みやすく親しみやすい入門ラインとして高い評価を得ており、12年はよりリッチなバニラとトースト・オークの風味が際立つ。実験的なウッドフィニッシュシリーズも人気が高く、チャドネイ・カスク・フィニッシュはインターナショナル・スピリッツ・チャレンジ2021でゴールドを、ポート・カスク・フィニッシュはスコッチ・ウイスキー・マスターズ2020でゴールドを獲得した。

1994年蒸留のシェリーカスク・フィニッシュはワールド・ウイスキー・アワード2018において「ベスト・スコッチ・スペイサイド・シングルカスク・シングルモルト(21年以上)」カテゴリー・ウイナーに輝くなど、長熟・特別表現での受賞歴も豊富。スコッチ業界でのプレゼンスは控えめながら、知る人ぞ知るコスパ最強のスペイサイドとして愛好家から根強い支持を受けている。

基本情報

創業年 1897年
見学 可能
公式サイト https://www.glenmoray.com/

蒸留所情報

主力ジャンル ウイスキースコッチウイスキー
主要ブランド グレンマレイ
グレンマレイ

代表銘柄

所在地

イギリス