フェッタケアン蒸留所(Fettercairn Distillery)|スコットランド・ハイランドのスコッチウイスキー蒸留所

フェッタケアン蒸留所(Fettercairn Distillery)は、スコットランド・ハイランド東部ローレンスカーク近郊のフェッタケアン村に位置する蒸留所だ。1824年にスコットランド最古の合法免許を取得した蒸留所の一つとして設立され、200年に迫る歴史を誇る。19世紀にはビクトリア女王がバルモラル城への途次に立ち寄ったとされ、王室とのゆかりを持つ由緒ある蒸留所として知られている。

現在はWhyte & Mackay(Emperador Inc.傘下)のもとで現代的な設備に更新され、独自のウォーターコーリング(水冷却)技法によって生み出されるフルーティーで複雑なキャラクターが再評価を受けている。12年・16年・21年・50年などのラインナップが展開され、ハイランド東部の個性を発信する注目の蒸留所として世界市場での存在感を高めている。

特徴

スコットランド最古の合法蒸留所の一つ(1824年設立)。ビクトリア女王が立ち寄った王室ゆかりの蒸留所。独自のウォーターコーリング技法とハイランド東部のテロワールが生む熱帯果実系のフルーティーさが特徴。

歴史

1824年スコットランド最古の免許蒸留所のひとつとして設立。ハイランド東部、ローランドとの境界近くに位置する。

19世紀にはビクトリア女王がバルモラル城への途次に立ち寄ったとされ、王室とのゆかりを持つ由緒ある蒸留所。

Whyte & Mackay傘下として現代的な設備に更新。12年・16年を中心に独自のフルーティーで複雑なキャラクターで再評価が進んでいる。

基本情報

正式名称 Fettercairn Distillery
創業年 1824年
操業状況 稼働中
所有会社 Whyte & Mackay (Emperador Inc.)
見学 可能
公式サイト https://www.fettercairn.com/

蒸留所情報

蒸留器数 ポットスチル2基
蒸留方式 ポットスチル(シングルモルト)
モルト使用 アンピーテッド
水源 ケアンゴームズ山地からの清水
熟成倉庫 ダンネージ式
年間生産量 約230万リットル/年
使用樽 アメリカンオーク(エックス・バーボン)、ヨーロピアンオーク、シェリー樽
主力ジャンル ウイスキースコッチウイスキー
主要ブランド フェッタケアン

代表銘柄

所在地

イギリス
都道府県州 スコットランド
住所 Fettercairn Distillery, Fettercairn, Laurencekirk AB30 1YE, UK
郵便番号 AB30 1YE

この地域について

スコットランド・ハイランド地方の東縁、キンカーダインシャー(Kincardineshire)はグランピアン山地の東斜面からノース海へと続く緩やかな丘陵地帯だ。ローズマウント・ストーン・サークル(Raedykes Roman Camp)など古代ローマの遺構が残るこの地は、スコットランドで最も肥沃な農業地帯の一つであり、古来より大麦・小麦の産地として繁栄してきた。ローレンスカーク(Laurencekirk)を中心とするミアンズ(The Mearns)平野は「スコットランドのガーデン(庭園)」とも呼ばれ、良質な土壌と穏やかな気候がウイスキー製造に欠かせない大麦を育んできた。

ミアンズ地方は19世紀の作家ルイス・グラッシック・ギボン(Lewis Grassic Gibbon)の三部作「スコットランドの四季(A Scots Quair)」の舞台として文学的にも知られる。近郊のダンノタール城(Dunnottar Castle)はノース海を見下ろす断崖に立つスコットランド有数の廃墟の城で、17世紀にクロムウェルの侵攻からスコットランドの王位勲章(Honours of Scotland)が護られた場所として歴史に刻まれる。アバディーンシャーとの境界近くに位置するフェッタケアン村は、1761年建造の記念アーチ(フェッタケアン・アーチ)が現存する小さな農業集落だ。

1824年に合法免許を取得した歴史ある蒸留所フェッタケアンは、スコットランド最古の蒸留所の一つとして数えられる。19世紀にビクトリア女王がバルモラル城へ向かう途次にここへ立ち寄ったという王室ゆかりのエピソードが伝わり、地域の誇りとして語り継がれてきた。Whyte & Mackay(エンペラドール・インク傘下)のもとで現代的な設備と独自のウォーターコーリング(water cooling)技法を磨き、ハイランド東部のテロワールを体現する個性豊かなシングルモルトを世界に発信している。