ディーンストン蒸留所(Deanston Distillery)|スコットランド・ハイランドのスコッチウイスキー蒸留所

ディーンストン蒸溜所は、スコットランド中央部スターリングシャー州の町ディーンストンに位置する。1965年に操業を開始し、1970年代の蒸溜所閉鎖危機を経て、1990年にバーンスチュワート社(現トーモア・グループ)が買収・復活させた。建物はもともと1785年建造の紡績工場を改築したもので、歴史的建造物に指定されている。

蒸溜所内のハイランド川の水力発電設備が電力を自給し、環境への取り組みが高く評価されている。ノンチルフィルター・天然着色料不使用のナチュラルスタイルにこだわり、スコットランドでいち早くオーガニック認証ウイスキーも製造した。蜂蜜とナッツの温かみある味わいが特徴のハイランドモルト。

特徴

ハイランド南部の蒸留所。元綿工場を改装した建物で、自家水力発電を行う。ノンチルフィルター・ノンカラーリングにこだわる。

歴史

ディーンストン蒸留所の建物は1785年に建造された綿織物工場を起源とする。スコットランド産業革命を象徴するその石造りの建物は、1965年にインバーゴードン蒸留者によって蒸留所へと改装され、初めてのスピリッツが生産された。ティース川の豊富な水力を動力源として活用するウォーターホイールの伝統が今も受け継がれ、蒸留所は自家水力発電で稼働するサステナブルな施設として注目されている。

1972年にインバーゴードン蒸留者が買収後、1980年代の不況のなかで1982年に操業を停止した。1990年代に入り、ロンドンのブレンダー、バーンスチュワートがディーンストンを取得。以来、非冷却濾過・無着色を基本方針として独立系ハイランドモルトとして復活させた。2002年にはCL World Brandsに引き継がれ、さらに2012年からはリベモントグループ傘下のバーンスチュワートとして再出発した。

蒸留所はオーガニック認証を取得した製品ラインを持ち、英国オーガニック食品連盟(OFC)の認証を受けたオーガニックウイスキーを世界的に先駆けて製造している。2022年にはディーンストン18年がザ・ウィスキー・エクスチェンジの「ウイスキー・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、クラフト志向のハイランドモルトとして世界的な評価が高まっている。

非冷却濾過、無着色、自家水力発電という三つの柱が蒸留所のアイデンティティを形成している。ヴァージンオーク(初使用樽)熟成シリーズは甘みとワクシーな個性で愛好家から高い支持を受けており、コンテストでも複数の金賞を受賞した。

基本情報

創業年 1965年
見学 可能
公式サイト https://www.deanstondistillery.com/

蒸留所情報

主力ジャンル ウイスキースコッチウイスキー
主要ブランド ディーンストン

代表銘柄

所在地

イギリス

この地域について

スコットランド・スターリングシャーのドゥーン村近郊、ハイランドの入口に位置する。ティース川沿いに建ち、1785年創業の綿織物工場を改装した歴史ある建物がそのまま蒸留所として使われている。スターリング城から約10km北に位置し、アウトランダーのロケ地としても知られる。