バッファロートレース蒸留所(Buffalo Trace Distillery)|アメリカ・ケンタッキーのバーボンウイスキー蒸留所

ケンタッキー州フランクフォートのケンタッキー川沿いに位置するバッファロートレース蒸留所は、アメリカで最も長く連続稼働する蒸留所として知られ、国家歴史建造物(National Historic Landmark)に指定されている。かつて野牛(バッファロー)の群れが川を渡った古道にちなんで命名された。

W.L.ウェラー、イーグルレア、ブラントン’s、E.H.テイラーJr.、パピー・ヴァン・ウィンクルなど複数の伝説的プレミアムバーボンブランドを擁し、世界で最も受賞回数の多い蒸留所として別格の地位を占める。12億ドル規模の拡張投資が進行中。

特徴

アメリカで最も長く連続稼働する国家歴史建造物の蒸留所。W.L.ウェラー・イーグルレア・ブラントン's・E.H.テイラーJr.・パピー・ヴァン・ウィンクルなど伝説的バーボンを擁し、世界で最も受賞回数の多い蒸留所として知られる。12億ドル規模の拡張投資が進行中。

歴史

ハリソン・ブラントンが1812年にケンタッキー川沿いに蒸留所を建設。1870年にE.H.テイラーJr.が買収し、「O.F.C.(Old Fire Copper)蒸留所」と改称して近代的なバーボン製造の礎を築いた。禁酒法(1920〜1933年)を乗り越えながら複数のオーナーを経た。


1992年にサゼラック社が取得し、大規模な設備投資と品質改善を推進。1999年に現在の「Buffalo Trace」ブランドを正式に発売した。2000年代以降のバーボンブームでブラントン’s・パピー・ヴァン・ウィンクルが世界的な希少プレミアム品として高騰した。


通算受賞件数1,000件以上を誇り「世界で最も受賞回数の多い蒸留所」の称号を得ている。現在も12億ドル超の拡張投資が進行中で、年間最大55万バレルの生産体制を目指している。

基本情報

正式名称 Buffalo Trace Distillery
創業年 1812年
操業状況 稼働中
所有会社 Sazerac Company
見学 可能
公式サイト https://www.buffalotracedistillery.com/
Wikipedia Wikipedia

蒸留所情報

蒸留器数 銅製コラムスチル2基(84インチ径×40フィート)+ダブラー1基
蒸留方式 コラムスチル+ダブラー
モルト使用 バーボン(コーン主体)・ライウイスキー・ウィートウイスキー
水源 ケンタッキー川流域の石灰岩濾過湧水
熟成倉庫 リックハウス(多段ラック式)
年間生産量 約200,000バレル/年(拡張計画で最大550,000バレル目標)
使用樽 新品チャー付きアメリカンオーク樽(#4チャー)
主力ジャンル ウイスキーバーボンウイスキー
主要ブランド ブラントン'sバッファロートレースイーグルレア
Buffalo Trace
W.L. Weller
Eagle Rare
Blanton's Single Barrel
E.H. Taylor Jr.
Pappy Van Winkle
Sazerac Rye

代表銘柄

所在地

アメリカ合衆国
都道府県州 ケンタッキー州
住所 113 Great Buffalo Trace, Frankfort, KY 40601, USA
郵便番号 KY 40601

この地域について

ケンタッキー州の州都フランクフォートは、ケンタッキー川の蛇行する渓谷沿いに開けた小都市で、19世紀初頭から政治と商業の中心地として栄えてきた。市内にはダニエル・ブーンの墓や連邦議会議事堂を模したケンタッキー州議会議事堂など歴史的建造物が点在し、南北戦争の記憶を今に伝える。

この地域の地質的特徴として、地下に広がる石灰岩の水脈が豊富な硬水を供給する。鉄分が少なく炭酸カルシウムを多く含むこの「石灰岩帯水層の水」こそが、ケンタッキーバーボン独特の風味を生み出す根拠とされており、蒸留家たちがこの地に集まった最大の理由でもある。

かつてケンタッキー川沿いの古道を無数のバッファロー(アメリカバイソン)の群れが渡ったことに由来する「バッファロートレース(野牛の通り道)」という地名は、今もこの地の原野の記憶を物語る。ケンタッキーバーボンの誕生と隆盛を支えた水と土地の恵みは、現在もフランクフォートから世界へと届けられている。

受賞歴

コンテストグレード銘柄
2025 TWSC 金賞 イーグルレア 10年
2024 SFWSC ダブルゴールド バッファロートレース バーボンイーグルレア 10年
2024 ISC 金賞 バッファロートレース バーボンイーグルレア 10年
2023 SFWSC ダブルゴールド ブラントンズ オリジナル シングルバレル