1779年創業のボウモア蒸留所はアイラ島最古の蒸留所であり、ロッホ・インダール湖畔のボウモア村の中心部に位置する。自社フロアモルティングを今も稼働させ、アイラモルトらしいピートスモークと海の塩気を持ちながらシェリー樽由来の甘さとのバランスが取れた、比較的親しみやすいアイラウイスキーとして評価されている。
海辺の石造り熟成庫「No.1ヴォールト」はロッホ・インダールに直接面した見学の名所として知られる。1994年にサントリーが完全買収し、現在はサントリーグローバルスピリッツの管轄下にある。
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1779年創業のボウモア蒸留所はアイラ島最古の蒸留所であり、ロッホ・インダール湖畔のボウモア村の中心部に位置する。自社フロアモルティングを今も稼働させ、アイラモルトらしいピートスモークと海の塩気を持ちながらシェリー樽由来の甘さとのバランスが取れた、比較的親しみやすいアイラウイスキーとして評価されている。
海辺の石造り熟成庫「No.1ヴォールト」はロッホ・インダールに直接面した見学の名所として知られる。1994年にサントリーが完全買収し、現在はサントリーグローバルスピリッツの管轄下にある。
1779年に地元商人ジョン・P・シムソンにより創業。スコットランドで最も古いアイラ蒸留所として認められており、その後ミュッター家(ドイツ系)が長期にわたり所有した。第一次世界大戦の影響で1915年に閉鎖し、1925年に再開した。
1950年にウィリアム・グリガー社が取得し、1963年にスタンレー・P・モリソンが引き継いでモリソン・ボウモア社を設立。1989年にサントリーが30%の株式を取得し、1994年に完全買収した。
現在はサントリーグローバルスピリッツの管轄下に置かれ、アイラ島を代表する観光スポットとして年間を通じて多くの訪問者を受け入れている。海面に面した「No.1ヴォールト」での熟成がウイスキーに独特の塩気と海藻のニュアンスを与えるとして、見学者に人気のハイライトとなっている。
| 正式名称 | Bowmore Distillery |
|---|---|
| 創業年 | 1779年 |
| 操業状況 | 稼働中 |
| 所有会社 | Morrison Bowmore Distillers Ltd.(Suntory Global Spirits傘下) |
| 見学 | 可能 |
| 公式サイト | https://www.bowmore.com/ |
| Wikipedia | Wikipedia |
| 蒸留器数 | ウォッシュスチル2基・スピリットスチル2基(計4基) |
|---|---|
| 蒸留方式 | ポットスチル |
| モルト使用 | シングルモルト(ミディアムピーテッド) |
| 水源 | ラガン川(River Laggan) |
| 熟成倉庫 | ダンネージ倉庫(No.1ヴォールト含む) |
| 年間生産量 | 約2,000,000 LPA |
| 使用樽 | バーボン樽(アメリカンオーク)、オロロソシェリー樽 |
| 主力ジャンル | ウイスキー、スコッチウイスキー |
| 主要ブランド |
ボウモア ボウモア12年 ボウモア15年(ダークネスト) ボウモア18年 ボウモア25年 ボウモア ボルトエディション |
| 国 | イギリス |
|---|---|
| 都道府県州 | アイラ |
| 住所 | Bowmore Distillery, School Street, Bowmore, Isle of Islay, Argyll, PA43 7GS, Scotland, UK |
| 郵便番号 | PA43 7GS |
スコットランド西部、インナー・ヘブリディーズ諸島の南端に浮かぶアイラ島は、本土アーガイルから約25kmの海峡を隔てた面積約620km²の島だ。人口わずか約3,000人のこの小島が「アイラスタイル」として世界に知られる独自のウイスキーを生む秘密は、島の大地に広がる特殊な泥炭(ピート)にある。海藻・海洋植物を含むアイラのピートは燃焼時にスモーキー・ヨード・磯の香りを放ち、大麦麦芽乾燥にこの煙を使うことで他に類を見ない個性が生まれる。現在10の蒸留所が稼働しており、各蒸留所のフェノール値はアードベッグ55ppm、ラフロイグ35ppm、ボウモア25ppmと個性はさまざまだ。
中世、アイラ島は「ロードシップ・オブ・ジ・アイルズ(Lordship of the Isles)」の中枢を担った。13〜15世紀にクラン・ドナルドの首長たちが拠点としたロッホ・フィンラガン(Loch Finlaggan)は、ヘブリディーズ諸島全体を支配する独立的な権力の座であり、湖内の評議会島ではスコットランドとアイルランドにまたがる広域議会が開かれた。新ロードの即位に際し戴冠石の上に裸足で立つ古式の儀礼が行われたこの聖地は「クラン・ドナルドの揺りかご」と呼ばれる。1493年にスコットランド王ジェームズ4世によりロードシップが廃止されるまで、アイラはゲール文化圏の政治・文化的中心地であり続けた。
8世紀に建てられたキルダルトン・クロス(Kildalton Cross)はスコットランドに現存する最も保存状態のよいケルト十字の一つで、アイルランドとアイラの深い文化的つながりを今に伝える。島北西部のRSPBロッホ・グルイナート自然保護区(約1,600ha)には世界のグリーンランドバーナクルグース個体数の約45%が越冬に訪れ、希少野鳥の宝庫としても知られる。毎年5月下旬に開催される「フェイシュ・イーレ(Fèis Ìle)」は世界中のウイスキーファンが集う巡礼の祭典で、各蒸留所が限定ボトルと特別体験を用意して島全体が沸き立つ。
1779年創業のボウモアをはじめ、1815年に同年創業したラフロイグとアードベッグを含む歴史ある蒸留所群が、アイラを単なる産地ではなく「ウイスキーの島」として世界に刻み込んでいる。
| 年 | コンテスト | グレード | 銘柄 |
|---|---|---|---|
| 2021 | IWSC | Gold Outstanding | ボウモア 12年 |