ボアン蒸留所(Boann Distillery)|アイルランド・ミースのアイリッシュウイスキー蒸留所

ボアン蒸留所(Boann Distillery)は、アイルランド・ミース州ドロヘダ近郊に位置するアイリッシュウイスキー蒸留所です。ケルト神話のボイン川の女神「ボアン」に因んで命名され、ドロヘダにとって160年以上ぶりのウイスキー蒸留所として2019年12月に蒸留を開始しました。

コーニー・ファミリーが経営し、ボイン・バレーの自社井戸水とクローズドループ方式の水再利用システムを採用した環境配慮型の蒸留所です。バーボン・シェリー・PXカスクなど多彩な樽を使用し、「The Whistler(ザ・ウィスラー)」ブランドで世界市場に展開しています。

特徴

ドロヘダ160年ぶりのウイスキー蒸留所。ケルト神話のボイン川の女神ボアンに由来。クローズドループの水再利用システムを採用した環境配慮型蒸留所。「The Whistler」ブランドで世界70か国以上に展開。2024年より自社蒸留のシングルポットスティルもリリース開始。

歴史

Gleesonグループでのソフトドリンク・スタウトボトリング事業の経験を持つコーニー・ファミリーが2015年に設立。蒸留所名はケルト神話のボイン川の女神ボアン(Boann)に由来。2019年12月13日に初蒸留を実施し、ドロヘダに160年以上ぶりのウイスキー蒸留所が復活した。2024年に初のシングルポットスティルをリリース。2023年にAIBから€5M融資を受け、生産能力を最大160万LPAへと拡張中。

基本情報

正式名称 Boann Distillery
創業年 2019年
操業状況 稼働中
所有会社 Cooney family(Patrick & Marie Cooney)
見学 不明
公式サイト https://www.boanndistillery.ie/
SNS InstagramFacebook

蒸留所情報

蒸留器数 ポットスチル3基(銅製)、ジン用ポットスチル1基(500L)
蒸留方式 ポットスチル蒸留(トリプル蒸留)
モルト使用 モルテッドバーリー(大麦麦芽)、アンモルテッドバーリー(未麦芽大麦)
水源 ボイン・バレー(Boyne Valley)の自社井戸水
熟成倉庫 独立ウェアハウス4棟(各6,500〜7,000樽収容)
年間生産量 年間約80万〜160万LPA(拡張中)
使用樽 バーボン樽(ファーストフィル)、オロロソシェリー樽、PXシェリー樽、カルバドス樽、インペリアルスタウト樽ほか
主力ジャンル ウイスキーアイリッシュウイスキー
主要ブランド ザ・ホイッスラー

代表銘柄

所在地

アイルランド
都道府県州 ミース州
住所 Lagavooren, Platin Road, Drogheda, Co. Meath, Ireland
郵便番号 A92 X593

この地域について

「アイルランドの古都」とも呼ぶべきミース県は、首都ダブリンの北西わずか50キロに位置しながら、人類史上最も古い建造物のひとつが息づく特別な土地です。ボイン川流域に広がるブルー・ナ・ボイニェはユネスコ世界遺産に登録された先史時代の遺跡群で、なかでもニューグレンジ(紀元前3200年頃)は冬至の夜明けに太陽光が19メートル奥の玄室まで差し込むよう精密に設計された通路墓として世界的に有名。エジプトのピラミッドよりも古いこの巨石建造物が当時の高度な天文知識と建築技術を物語ります。

ボイン川沿いにはタラの丘(古代アイルランド高王の戴冠の地)、1690年の歴史的決戦「ボイン川の戦い」の舞台となった平原など、アイルランド史を決定づけた場所が点在します。

スレーン村に立つスレーン城は1785年に建造されたジョージアン様式の壮麗な邸宅で、コニンガム侯爵家が代々受け継いできた家系ゆかりの地。1981年以来ローリング・ストーンズやU2など世界的アーティストを迎える野外コンサート会場としても名高く、城の敷地内ではスレーン蒸留所がライ麦を使った独自のアイリッシュウイスキーを製造しています。神話・歴史・現代文化が重なり合うこの地は、ウイスキーの旅の出発点として理想的な場所です。