ブラドノック蒸溜所は、スコットランド最南端のローランド地方ウィグタウンシャーに位置する。1817年設立の歴史ある蒸溜所だが、度重なる所有者変更と長期休止を経て、2015年にオーストラリア人実業家デイビッド・プライムが買収・復活させた。
2017年から本格的に蒸溜を再開し、ローランドらしい軽やかでフローラルなスタイルを現代的に再解釈した新しいコアレンジを展開。農場に囲まれた牧歌的な環境で熟成される原酒は、トリプルディスティレーション(三回蒸溜)に近い繊細な味わいを持つ。
酒で紡ぐ世界の酒図鑑
ブラドノック蒸溜所は、スコットランド最南端のローランド地方ウィグタウンシャーに位置する。1817年設立の歴史ある蒸溜所だが、度重なる所有者変更と長期休止を経て、2015年にオーストラリア人実業家デイビッド・プライムが買収・復活させた。
2017年から本格的に蒸溜を再開し、ローランドらしい軽やかでフローラルなスタイルを現代的に再解釈した新しいコアレンジを展開。農場に囲まれた牧歌的な環境で熟成される原酒は、トリプルディスティレーション(三回蒸溜)に近い繊細な味わいを持つ。
ブラドノック蒸留所は1817年にジョンとトーマス・マクレランド兄弟によって創設された。スコットランドで最も古く、かつ最も南に位置するウイスキー蒸留所のひとつであり、マクレランド家は実に121年間にわたってこの蒸留所を所有し続けた。長い年月とともに幾度かの所有者変更と休廃業を経験したが、その都度復活を果たしてきた。
1983年にアーサー・ベルズ(後にギネス系列)が買収し生産を再開。1993年には個人のアイルランド人実業家レイモンド・アームストロング氏が購入し、規模を縮小しながらも独立系として運営した。しかし2009年に生産を停止。2015年7月にオーストラリア人実業家デヴィッド・プライアー氏が買収し、2年間の大規模改修を経て2017年に約8年ぶりに生産を再開した。
プライアー・オーナーの下、蒸留所は「サムサラ(輪廻転生)」「タンガ(ゲール語で「海岸線」)」など、蒸留所の地理と精神性をテーマにした独自のエクスプレッションを展開している。なかでもカリフォルニアレッドワイン樽とバーボン樽の組み合わせで熟成したサムサラは、サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションでゴールドメダルを受賞し、復活したブラドノックの名声を世界に知らしめた。
「スコットランドで最も南の蒸留所」というユニークなポジションと200年超の歴史が、愛好家コミュニティでのブラドノックへの関心を高め続けている。ガロウェーの豊かな自然に育まれた穏やかで花のような典型的ローランドスタイルは、ヘビーピートやリッチシェリーとは一線を画すエレガントなウイスキーとして根強い支持を集めている。
| 創業年 | 1817年 |
|---|---|
| 見学 | 可能 |
| 公式サイト | https://www.bladnoch.com/ |
| 主力ジャンル | ウイスキー、スコッチウイスキー |
|---|---|
| 主要ブランド | ブラドノック |
| 国 | イギリス |
|---|
スコットランド最南端のウイスキー蒸留所として知られるガロウェー地方、ブラドノック川沿いに建つ。ウィグタウン(「スコットランドの本の町」として知られる)の近郊に位置し、スコットランド本土の南西端に当たる。ローランドのなかでも特に孤立した地域に建つ由緒ある蒸留所だ。