ベンリネス蒸留所(Benrinnes Distillery)|スコットランド・スペイサイドのスコッチウイスキー蒸留所

ベンリネス蒸溜所は、スペイサイドのベン・リネス山の麓に位置する。1826年創業の歴史ある蒸溜所で、現在はディアジオが所有。蒸溜器の配置が部分的な三回蒸溜に近い方式を採用するという、スコットランドでも稀有な製法で知られる。

この複雑な蒸溜プロセスが生む硫黄系のミーティな個性はジョニーウォーカーやスペシャルオールドリザーブなどのブレンドに重要な役割を果たしてきた。「スペイサイドの異端児」として愛好家から高い評価を受けており、フローラ&ファウナやスペシャルリリースで発売される希少なシングルモルトはコレクターに珍重されている。

特徴

スペイサイドの蒸留所。部分的な三回蒸留で知られる独特の蒸留方式。力強くリッチな味わいで、フローラ&フォーナ・シリーズが代表的。

歴史

ベンリネス蒸留所は1826年、スコットランド・スペイサイドのアバラワー近郊にピーター・マッケンジーによって創設されました。ベンリネスの丘の麓に位置し、1829年の洪水で壊滅的な被害を受けた後、1835年にジョン・イネスによって農家の納屋を改築する形で再建されました。

その後、デイヴィッド・エドワードとその息子アレキサンダー・エドワードが経営を引き継ぎ、1922年にジョン・デュワー&サンズに売却されました。現在はDiageo社が所有しています。1966年に増設が行われ、1970年に内部加熱方式へ転換しました。

最大の特徴は、2007年まで維持されていた「部分的三回蒸留(partial triple distillation)」という独特の製法です。2つのウォッシュスチルと4つのスピリットスチルを使用し、一部の液体が3回蒸留されることで複雑な風味が生まれていました。2007年に一般的な2回蒸留に切り替えられましたが、その歴史的な製法が蒸留所のアイデンティティとして今も語り継がれています。

公式ボトリングとして1991年にダイアジオの前身ユナイテッド・ディスティラーズが「フローラ&フォーナ」シリーズの一環として15年熟成を初リリースしました。この蒸留所のウイスキーはほとんどがブレンド用として使われますが、独自のシングルモルトとしても根強いファンを持ちます。

基本情報

創業年 1826年
見学 不可能
公式サイト https://www.malts.com/en-gb/distilleries/benrinnes/

蒸留所情報

主力ジャンル ウイスキースコッチウイスキー
主要ブランド ベンリネス

代表銘柄

所在地

イギリス

この地域について

スコットランド・スペイサイド地方アバラワー近郊。ベンリネスの丘(標高840m)の麓に広がる緑豊かな農業地帯に位置し、アバラワーの村から車で数分の距離にあります。