ケンタッキー州バーズタウンに2016年に蒸留を開始したバーズタウン・バーボン・カンパニーは、受託蒸留(コントラクト・ディスティリング)と独自ブランドを両輪とする新世代の大型蒸留所。30以上の外部ブランドに向けて50種超のマッシュビルを製造する「コラボラティブ・ディスティリング・プログラム」が業界で注目されている。
100エーカーの農場付き敷地に最新鋭の施設とレストラン・宿泊施設を備えた「目的地型」観光蒸留所でもあり、2023年にプリツカー・プライベート・キャピタルが取得した。
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ケンタッキー州バーズタウンに2016年に蒸留を開始したバーズタウン・バーボン・カンパニーは、受託蒸留(コントラクト・ディスティリング)と独自ブランドを両輪とする新世代の大型蒸留所。30以上の外部ブランドに向けて50種超のマッシュビルを製造する「コラボラティブ・ディスティリング・プログラム」が業界で注目されている。
100エーカーの農場付き敷地に最新鋭の施設とレストラン・宿泊施設を備えた「目的地型」観光蒸留所でもあり、2023年にプリツカー・プライベート・キャピタルが取得した。
4人の起業家が2014年に設立。バーズタウン郊外の100エーカーの農地に37,000平方フィートの最新鋭蒸留・瓶詰施設を建設し、2016年に初蒸留を開始した。受託蒸留モデルと観光体験を組み合わせた独自ビジネスが急速に認知された。
2022年に2,870万ドルの増設投資を発表し年産能力を約55,000バレル追加。受託ブランド数・マッシュビル数とも業界最大級の規模に成長した。
2023年にプリツカー・プライベート・キャピタルが取得。創業者ピーター・ロフティンは同年逝去し、2024年のケンタッキー・バーボン殿堂入りが追贈された。
| 正式名称 | Bardstown Bourbon Company |
|---|---|
| 創業年 | 2016年 |
| 操業状況 | 稼働中 |
| 所有会社 | Pritzker Private Capital |
| 見学 | 可能 |
| 公式サイト | https://www.bardstownbourbon.com/ |
| 蒸留器数 | コラムスチル2基(50フィート高) |
|---|---|
| 蒸留方式 | コラムスチル |
| モルト使用 | バーボン・ライウイスキー(50種超のマッシュビル) |
| 水源 | ケンタッキー石灰岩帯水層湧水 |
| 熟成倉庫 | リックハウス |
| 年間生産量 | 年間110,000バレル以上(拡張後) |
| 使用樽 | 新品チャー付きアメリカンオーク樽(受託ブランドに応じて多様な樽種) |
| 主力ジャンル | ウイスキー、バーボンウイスキー |
| 主要ブランド |
バーズタウンバーボンカンパニー Bardstown Bourbon Company Discovery Series Bardstown Bourbon Company Origin Series Collaborative Series(外部ブランドとの共同開発多数) |
| 国 | アメリカ合衆国 |
|---|---|
| 都道府県州 | ケンタッキー州 |
| 住所 | 1500 Parkway Dr, Bardstown, KY 40004, USA |
| 郵便番号 | KY 40004 |
ネルソン郡バーズタウンは「バーボンの首都(Bourbon Capital of the World)」と称される町で、人口約12,000人の小都市ながら周囲30マイル圏内に世界的な蒸留所が密集するバーボン産業の核心地帯にある。毎年9月に開催される「ケンタッキー・バーボン・フェスティバル」は世界中の愛好家が集まる一大イベントとして知られる。
バーズタウンはケンタッキー州最古のカトリック教区のひとつでもあり、1812年建造のセント・ジョゼフ聖堂など欧州風の建造物が歴史的景観を形成している。19世紀初頭から蒸留業が栄えた背景には、石灰岩帯水層の豊かな湧水・広大なトウモロコシ畑・ケンタッキー川支流を使った輸送路の三条件が揃っていたことが大きい。
バーズタウン周辺のネルソン郡はバーボンウイスキーの熟成庫(リックハウス)が点在する風景で知られ、その数は全米のバーボン熟成在庫の過半を占めるとも言われる。この地のウイスキー文化は単なる産業を超え、地域のアイデンティティそのものとなっている。