オークロイスク蒸留所は1974年、IDV(International Distillers & Vintners、現Diageo)によってスペイサイドのマルベン(Mulben)に建設されました。スペイサイドの蒸留所としては比較的新しい部類に入りますが、スコットランド伝統のポットスチル蒸留にこだわり、高品質なモルトウイスキーを生産してきました。蒸留所名「Auchroisk(オークロイスク)」はゲール語で「浅い赤い流れ」を意味し、周辺を流れる川の色に由来しています。
かつては「ザ・シングルトン(The Singleton)」の名でシングルモルトとしてボトリングされ、1970〜80年代にシングルモルトスコッチとして一定の評価を得ていました。しかし現在ではほとんどの生産量がJ&Bをはじめとするブレンドウイスキーの原酒として使用されており、シングルモルトとしては主にDiageoのFlora & Fauna(フローラ&ファウナ)シリーズとして入手可能です。
Flora & Fauna 10年はウイスキー専門家やコレクターから高く評価されており、ウイスキーショップや愛好家コミュニティで根強い人気を維持しています。希少性と品質のバランスが魅力のひとつであり、ブレンド原酒主体でありながらシングルモルトとしても優れたキャラクターを持つ蒸留所として、マニア層からの支持を集めています。