赤武酒造は岩手県盛岡市に蔵を構える1896年創業の酒蔵。東日本大震災で大槌町の蔵が全壊し、盛岡に移転して再起。6代目・古舘龍之介氏が大学卒業後すぐに杜氏となり、「AKABU」ブランドを立ち上げ。若き杜氏が生む革新的な酒は瞬く間に全国で人気を獲得した。
2011年の東日本大震災で大槌町の蔵と設備を全て失った赤武酒造は、盛岡市内に新たな拠点を見つけて再出発した。震災当時、大学4年生だった古舘龍之介氏は急遽帰郷し、わずか22歳で杜氏に就任。逆境の中でゼロから酒造りを学び直し、「AKABU」という新ブランドを立ち上げた。
「AKABU」は赤武の読みをローマ字表記にしたもので、若い世代にも親しみやすいモダンなブランディングが特徴。純米酒から純米大吟醸まで幅広いラインナップを展開し、いずれもフレッシュでジューシーな果実感と綺麗な酸が調和する現代的な味わいに仕上がっている。
特に「AKABU 純米吟醸」は蔵の看板商品として安定した人気を持ち、マスカットやメロンを思わせるフルーティな香りが印象的。「AKABU 純米」はコストパフォーマンスの高さでも評価され、日本酒ビギナーにも薦めやすい一本として酒販店から信頼されている。
震災からの復活劇は多くのメディアで取り上げられ、日本酒業界のみならず社会的にも大きな感動を呼んだ。現在は岩手県を代表する銘柄として確固たる地位を築き、全国の日本酒ファンに愛されている。復興の象徴であると同時に、実力で評価される本格派の蔵元である。