アバフェルディ蒸留所(Aberfeldy Distillery)|スコットランド・ハイランドのシングルモルトスコッチウイスキー蒸留所

アバフェルディ蒸溜所は、パースシャー州タイ川沿いの小さな町アバフェルディに位置する。1896年にデュワーズ家のジョン・デュワーが建設し、以来デュワーズ・ブレンデッドウイスキーの核となる原酒を生産してきた。現在はバカルディが所有し、デュワーズブランド全体の旗艦施設として「デュワーズ・ワールド・オブ・ウイスキー」という体験型ビジターセンターも運営している。

「ゴールデン・デュワーズ」の別名を持つほど豊かな蜂蜜の甘みが特徴で、地元民が「ピクト人の蜂蜜酒」と呼ぶほどの甘美な原酒を生み出す。世界中のウイスキー愛好家がデュワーズの個性の源を求めてアバフェルディを訪れており、スコットランドでも有数の観光蒸溜所として知られる。

特徴

ハイランド南部の蒸留所。デュワーズ・ブレンデッドのキーモルト。蜂蜜のような甘さが特徴で、近年シングルモルトとしても人気上昇中。

歴史

アバフェルディ蒸留所は1896年、ジョン・デュワー&サンズ社によってパースシャーのアバフェルディ町郊外に設立され、1898年に操業を開始した。この地はデュワーズ・ブランデッドウイスキーの主要原酒産地として選ばれ、豊かな蜂蜜のような甘みを生み出すロッキー・バーンの清冽な湧き水が決め手となった。場所の名前には、ケルト伝説に登場するヒョウモンチョウの群れが飛び交うという言い伝えがあり、ラベルにもその意匠が採用されている。

第一次世界大戦中の1917年には大麦の需要逼迫を理由に一時閉鎖を余儀なくされ、1919年に再開。第二次世界大戦中にも同様の閉鎖期間を経た。1972年に4基のスチームヒーテッド・スチルを導入して大幅に設備を拡充した。その後グランド・メトロポリタン社を経て1997年にディアジオの傘下に入り、同年ジョン・デュワー&サンズ社のブランドとともにバカルディ・リミテッドへ移管された。

1999年にはアバフェルディ12年シングルモルトが正式ブランドとして発売され、ハイランドを代表する「ゴールデン・ドラム(黄金のウイスキー)」としての地位を確立した。蜂蜜・バニラ・スパイスが溶け合う豊かな風味は、デュワーズのブレンデッドウイスキーの甘美さの源泉ともなっており、ブレンドの心臓部として長年機能してきた。

受賞歴も充実しており、12年はスコッチ・ウイスキー・マスターズ2013でマスター、2014・2015年にゴールド、インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ2020でゴールド、IWSC2019でゴールドを獲得。21年はワールド・ウイスキー・アワード2014で「ベスト・ハイランド・シングルモルト」に輝き、IWSC2013でゴールドを受賞するなど、長熟表現においても高い評価を誇る。訪問者センター「デュワーズ・アバフェルディ蒸留所」は観光地としても人気が高く、ウイスキー愛好家の聖地となっている。

基本情報

創業年 1896年
見学 可能
公式サイト https://www.aberfeldy.com/

蒸留所情報

主力ジャンル ウイスキースコッチウイスキー
主要ブランド アバフェルディ
アバフェルディ

代表銘柄

所在地

イギリス