ヱビス 華みやびは、130年以上の歴史を誇るヱビスビールが初めて上面発酵酵母(エール酵母)と小麦麦芽を採用して生み出したホワイトビールである。2017年3月に全国発売され、同ブランドとしては全く新しいビアスタイルへの挑戦として国内外のビールファンから注目を集めた。
商品名の「華みやび」は、華やかで雅(みやび)な香りと味わいを表現した和語であり、ヱビスらしい上質感と新境地を同時に象徴している。ラベルには伝統的なヱビスのシンボルである恵比寿様が描かれつつも、白ビール特有の柔らかさを意識したデザインが施されている。
開発にあたっては、1000株以上を擁するサッポロビールの酵母バンクの中から約2年半にわたる探索・選抜作業を経て「ヱビス上面酵母」を見出した。この酵母がフルーティーで華やかなエステル香を生み出し、小麦麦芽由来のきめ細かな泡立ちとやわらかなコクと相まって、ヱビスならではの上質なホワイトビールを完成させた。
ヱビスビールのルーツは1887年(明治20年)に遡る。日本麦酒醸造会社によって恵比寿(現在の東京・目黒区)に建設された醸造所から生まれたこのビールは、1900年のパリ万国博覧会で金賞、1904年のセントルイス万博でグランプリを獲得するなど、草創期から国際的な評価を確立した。以来、百年を超えて「贅沢さ」と「品質」を守り続けてきたブランドが、現代の多様化するビール嗜好に応えるためにホワイトビールへと踏み出したのが華みやびである。
ビール市場において近年、特に若い世代を中心に「香りを楽しむビール」「飲みやすいビール」への需要が拡大している。サッポロビールはこのトレンドを受け、ヱビスブランドの持つプレミアム性を損なうことなく、新たな顧客層にアプローチする戦略製品として華みやびを位置づけた。発売後もリニューアルを重ねながら、定番白ビールとしての地位を固めている。
テイスティングノート
香り
コリアンダーシードとオレンジピールを思わせる爽やかなハーブ香が立ち上がり、バナナやリンゴを想起させるフルーティーなエステル香が続く。小麦麦芽由来の柔らかく甘みのある穀物香が全体を包み、上品な華やかさを演出する。
味わい
口当たりはきめ細かく滑らかで、小麦麦芽由来のまろやかな甘みが広がる。上面酵母由来のフルーティーな風味とやさしいホップの苦みが調和し、軽やかながら深みのある味わいに仕上がっている。
余韻
スッキリとした後味が続き、爽やかなハーブ感がほのかに残る。後口は清涼感があり、喉越しもなめらか。余韻は比較的短めで、次の一口を誘うクリーンなフィニッシュ。
酒
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