山崎25年は、日本最古のモルトウイスキー蒸留所・山崎が誇る超長期熟成シングルモルトである。25年以上熟成させた稀少な原酒の中から厳選されたものだけをヴァッティングして造られ、年産量が極めて限られることから国内外で高いプレミアが付く幻の一本となっている。
長年にわたりサントリーのマスターブレンダーが守り続けてきた哲学は「稀少な長期熟成原酒を最大限に輝かせる最小限の介入」。25年という時間が木樽と対話しながら積み重ねてきた複雑さをそのまま瓶に封じ込める技術こそが、山崎25年の根幹にある。
ボトルデザインは深い琥珀色を引き立てる重厚な透明瓶を採用し、「飾るためのウイスキー」として完成されている。ラベルには日本の伝統美が凝縮された揮毫と、山崎蒸留所創業以来の歴史を感じさせる品格が漂う。
2012年のワールド・ウイスキー・アワード(WWA)ではシングルモルト最高賞を受賞。さらに2023年ISCでは出品約2,300品の中から全部門の頂点「シュプリーム チャンピオン スピリット」に選出され、日本ウイスキー史上最高の栄誉として大きな話題を呼んだ。定価は約55,000円ながら、オークションでは70万円超の落札例も多数報告されている。
山崎ラインナップにおいて山崎25年はその絶対的な頂点に位置する。12年・NAS・18年で基本的な山崎の世界観を知ったうえで、最終到達点として特別な機会に楽しむべき一本として世界中の愛好家が切望している。
ISC2023の審査員は「これほど調和のとれた長期熟成モルトは類を見ない」と讃えた。ウイスキー評論家ジム・マーレイも山崎に最高レベルのスコアを付けており、2015年版「ウイスキー・バイブル」では山崎シングルモルトシェリーカスク2013が世界最高スコアを記録してグローバルな山崎ブームを引き起こした。25年はその頂に立つ存在として、世界のウイスキー収集家の垂涎の的となっている。
テイスティングノート
香り
熟成したシェリー樽由来の深いフルーツケーキ香が主体。干し葡萄・杏・黒糖の凝縮した甘みに、ミズナラの伽羅のような神秘的なスパイス香がゆっくりと溶け込み、極めて複雑かつ官能的な第一印象を与える。
味わい
柔らかく、しかし質感の高い口当たり。熟したプルーンとダークチョコレートが中心にあり、ミズナラ由来のスパイシーな香木感がその周囲を囲む。長期熟成ならではの円熟した甘みとビターのバランスが絶妙だ。
余韻
他の追随を許さない長く深い余韻。スパイス、ドライフルーツ、ほのかなスモーク、そして伽羅のような木の残り香が幾重にも重なりながら、何分後も口腔に漂い続ける。
酒
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