山崎18年は、1923年に創業した日本初のモルトウイスキー蒸留所・山崎蒸留所が生み出す長期熟成シングルモルトだ。18年以上の熟成期間を経た原酒だけを使用し、バーボン樽・シェリー樽・ミズナラ樽という多様な木樽の個性を丁寧にヴァッティングして完成させる。
山崎蒸留所では、形状の異なる蒸留器を複数並べて多彩な原酒を造り分ける「多彩な原酒戦略」を採用している。創業者・鳥井信治郎の意志を受け継ぐブレンダーたちは、それぞれの原酒の個性を活かしながら全体の調和を生み出すことを使命とし、18年というヴィンテージの深みとともに日本の自然風土の恩恵を伝えようとしている。
山崎という地名は、千利休が茶を点じた場所としても知られる歴史の地に由来する。ラベルには茶道の美学を彷彿とさせる簡潔なデザインが採用されており、「一期一会」の精神がボトルに宿る。
ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)では2012年に最高賞「トロフィー」を受賞したほか、SWSC2015年「ダブルゴールド(最優秀金賞)」を獲得。さらに2025年には山崎18年がISC史上初の3年連続「シュプリーム チャンピオン スピリット(全部門最高賞)」を達成したと報じられており、日本ウイスキー史においても空前絶後の快挙として注目を集めた。
ラインナップにおいて山崎18年は、山崎12年・NASの上位に位置するプレミアム版であり、25年や限定品との間で長熟の魅力を最も体験しやすい製品として位置づけられる。定価での入手は困難で、抽選販売が主流となっている。
ウイスキー界の権威ジム・マーレイも山崎シリーズに高い評価を与えており、「世界レベルのモルトウイスキー」と位置づけている。2003年の山崎12年ISCゴールド受賞を機に日本ウイスキーへの国際的関心が急増し、山崎18年はその象徴的存在として世界中のコレクターと愛好家に珍重されている。
テイスティングノート
香り
ドライフルーツ(プルーン・干し無花果)とダークチョコレートの深く濃厚な香りが主体。シェリー樽由来の甘い香木感に、ミズナラの伽羅のような独自のスパイシー香が重なり、複雑で奥深い印象を与える。
味わい
とろりとした重みのある口当たり。ドライフルーツの甘みとビターチョコレートが核にあり、シナモン・クローブなどのスパイスが全体を引き締める。タンニンと適度な渋みが味に深みと骨格をもたらす。
余韻
非常に長い余韻。ドライフルーツとスパイス、ほのかな煙のニュアンスが静かにフェードアウトしながらも、口の奥に伽羅を思わせるミズナラのウッディさが最後まで残る。
酒
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