ウッドフォードリザーブ ディスティラーズセレクトは、1996年に「新世代のプレミアムバーボン」として世に送り出された。その生産拠点であるウッドフォードリザーブ蒸留所は、ケンタッキー州ヴェルサイユ近郊に位置し、1812年に蒸留が始まった歴史ある敷地を引き継いでいる。オールドオスカーペッパー蒸留所と呼ばれてきたこの場所は、アメリカのバーボン史の礎を刻んだ聖地ともいえる土地である。
1941年にブラウン・フォーマン社が施設を取得したのち、1960年代後半に一旦閉鎖されるという歴史的な空白期を経た。しかし1993年、ブラウン・フォーマンが再びこの土地を購入して大規模な修復を行い、1996年に再稼働。蒸留所のシンボルともなっている銅製ポットスティル3基が稼働を開始し、ウッドフォードリザーブの名で新たな歴史が幕を開けた。ディスティラーズセレクトは、このウッドフォード蒸留所産のポットスティルウイスキーと、コラムスティルスピリッツを掛け合わせた独自のブレンドで作られている。
高ライ比率(18%)のマッシュビルは、バーボンとしては珍しいスパイシーさと複雑性を付与している。熟成期間は一般的に6〜7年が標準とされ、ケンタッキーの四季のもとで樽内フレーバーをじっくりと育む。ウッドフォードリザーブの蒸留所は国家歴史登録財に指定されており、ケンタッキー・バーボントレイルの主要スポットとして観光地としても人気を集めている。
テイスティングノート
香り
キャラメル、バニラ、バタースコッチの甘い香りが主体。シナモンやナツメグのスパイシーなアクセントが続き、ドライフルーツとオレンジの柑橘ノートが華やかさを加える。樽由来のトーストしたオーク香が奥行きを演出する。
味わい
なめらかでリッチな口当たり。バニラとカラメルの甘みがベースとなり、ライ麦由来のスパイス、ミント、ダークチェリーが複雑に絡み合う。ミッドパレットでオーク由来のタンニンと干しぶどうのニュアンスが現れる。
余韻
ウォームスパイスと甘いバニラが長く続く余韻。シナモンとオークのドライさが最後まで主張しながら、穏やかな甘みとともに消えていく。中〜長めのフィニッシュ。
酒
💬0