ウエストランド シェリーウッドは、アメリカ・ワシントン州シアトルに本拠を置くウエストランド蒸留所のアメリカンシングルモルトウイスキーである。複数タイプのシェリー樽(オロロソ、ペドロヒメネス、フィノなど)で熟成した原酒をヴァッティングし、46%でボトリング。ノンチルフィルタードで無着色、原酒の風味をそのまま届けている。
ウエストランド蒸留所は2010年設立のクラフトディスティラリーで、「アメリカンシングルモルト」というカテゴリーの定義と認知向上に大きく貢献した先駆者だ。ワシントン州産の五種類の大麦をベースモルトに使用し、ベルギービールの酵母株も取り入れるなど、既存の枠にとらわれない革新的なアプローチが特徴。太平洋岸北西部の穏やかで湿潤な気候は、ウイスキーの穏やかな熟成に寄与している。
シェリーウッド表現では、スペイン・ヘレス地方から直接調達した本格的なシェリー樽を使用。大量生産のシーズニングカスクではなく、実際にシェリーの熟成に使われた樽にこだわることで、本物のシェリーの風味がウイスキーに移行している。その結果、スコッチのシェリーカスクとは一味違う、アメリカンモルトの力強さとシェリーの優雅さが融合した独自の味わいが生まれた。
テイスティングノート
香り
濃厚でリッチな香り。ダークチェリー、プラム、レーズンのドライフルーツ香が前面に出ており、ペドロヒメネス由来のモラセスのような甘い香りも感じられる。奥にはダークチョコレート、エスプレッソ、微かなオレンジピールの香りが潜む。
味わい
フルボディでリッチな口当たり。シェリー樽由来のダークフルーツの凝縮された甘味が舌を覆い、続いてビターチョコレートとモカの風味が展開する。アメリカンモルトの穀物的な力強さがシェリーの甘味を支え、両者が見事に調和。中盤からはシナモンやクローブのスパイスが顔を出し、味わいに深みを加える。46%のアルコール度数が適度な強さを与えつつ、飲みやすさも保っている。
余韻
長い余韻。ダークフルーツとチョコレートの甘苦い風味が持続し、最後にオーク由来のタンニンとドライなフィニッシュが訪れる。シェリー樽の多層的な風味が時間をかけて変化しながら消えていく様は、グラスを傾けるたびに新しい発見がある。
酒
💬0