「ヴェルベット・キャップ」とは1880年ウォーターフォード州で創業したトーマス・パワー&コーが展開したアイリッシュウイスキーブランドで、ポイント・トゥ・ポイント(障害馬術競技)の騎手が伝統的に着用するベルベット製の帽子に由来する名称だ。1752年にアイルランドのコーク県で始まったとされるこのスポーツは、教会の尖塔から尖塔へ走り抜ける形式から「ステープルチェイス(障害競馬)」という語の語源となった歴史を持つ。1960年代に一旦終焉を迎えたブランドを、2020年にブラックウォーター蒸留所が「20世紀初頭のボンダーが倉庫に持っていたようなカスクを再現する、日常使いのウイスキー」というコンセプトで復活させた。
元バーボン樽・ポート樽・スタウテッドライ樽(スタウトで処理したライ麦樽)の3種で仕上げたスモールバッチブレンド。モルト50%とグレーン50%を複数のアイリッシュ蒸留所から調達してブレンドした、伝統的なボンダー(卸売業者)の精神を表現したコア製品だ。
ヴェルベット・キャップ・ラインのエントリーかつ中核製品として位置づけられ、シングルモルト2種と並んでラインナップを構成する。2025年にスピリッツ・アクセラレーターのRoCo Brandsがブランドを買収し新たな展開が期待される。
テイスティングノート
香り
バニラ、キャラメル、ポート樽由来の赤いフルーツ、ほのかなライ麦のスパイス。3種の樽が生む複雑で親しみやすいノーズ。
味わい
飲みやすくマイルド。バニラ、ドライフルーツ、ほのかなスパイスが口の中で心地よく広がる。ポートとライ樽が独自のアクセントを添える。
余韻
中程度の余韻。甘みとスパイスがバランスよく続き、飲みやすいドライな後口。
酒
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