浦霞 禅は、宮城県塩竈市の老舗蔵元・株式会社佐浦が醸造する特別純米酒です。「禅」の名は、素材の持ち味を活かしたシンプルな美しさと深みを禅の精神に重ね合わせて命名されました。宮城県産米「ひとめぼれ」と「蔵の華」を原料に、米本来の旨みを引き出す丁寧な醸造が行われています。
浦霞 禅は1980年代後半に登場し、吟醸酒・純米酒ブームの牽引役として広く認知されるようになりました。当時の蔵元社長・佐浦弘一氏が「米と米麹と水だけで醸すシンプルさの中に最高の旨みを追求する」という哲学のもと開発した製品で、現在も佐浦の基幹商品として不動の地位を占めています。精米歩合60%の純米吟醸規格に相当する仕上がりでありながら、特別純米として流通しているため価格面でのコストパフォーマンスが高く評価されています。
受賞歴は多岐にわたり、全国新酒鑑評会での複数回の金賞受賞をはじめ、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)日本酒部門での受賞歴も持ちます。IWC 2015では純米吟醸部門でゴールドを獲得し、海外での知名度も高まっています。ウイスキー評論家・土屋守氏の著作「日本酒の本」においても「宮城を代表する端麗旨口の純米酒」として紹介されており、専門家からの評価が確立されています。
現在は国内の料理旅館・割烹・寿司店で広く採用されており、魚介料理との相性が特に高く評価されています。ニューヨークやロンドンの日本食レストランにも輸出されており、浦霞ブランドの国際的な浸透に貢献しています。
テイスティングノート
香り
穏やかで上品な吟醸香。熟した梨、白桃の甘い香りに、米麹のふくよかな旨み香が続く。清涼感のある緑のニュアンスとほのかな花の香り。
味わい
辛口でありながら米の旨みがしっかりと感じられる。きめ細かい酸とのバランスが良く、後から淡い甘みがやわらかく広がる。スッキリとしながらも満足感のある飲みごたえ。
余韻
すっきりとした余韻で後味が長く続く。辛さと旨みのバランスが取れた余韻が食中酒として抜群の相性を発揮する。
酒
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