浦霞 純米は、宮城県塩竈市の佐浦が醸造する定番純米酒です。「浦霞」シリーズの中でもっとも飲みやすい入門酒として位置づけられており、日本各地の居酒屋や家庭の食卓で親しまれています。宮城県産米を使い、精米歩合70%で丁寧に醸された正統派の純米酒で、米の甘みと旨みを素直に引き出したやさしい味わいが特徴です。
浦霞 純米の歴史は1970年代にさかのぼります。純米酒の復権運動が盛んになる以前から、佐浦は添加アルコールを使わない本物の純米酒造りにこだわってきました。「地元の塩竈や宮城の食文化に根ざした、誰もが毎日飲める普段着の純米酒」というコンセプトは今日まで一貫しており、派手さよりも誠実さを重んじる蔵の哲学が体現されています。
全国新酒鑑評会での複数回入賞歴を持ち、地酒専門誌「日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)」の評価でも定番純米酒として高い評価を受けています。特に燗酒にしたときの伸びやかな旨みが愛好家の間で評価されており、「燗映えする宮城の純米酒」として知られています。価格面でのアクセシビリティも高く、宮城県の地酒入門として推薦されることが多い銘柄です。
東日本大震災では蔵が甚大な被害を受けましたが、全社一丸となって復興に取り組み、震災翌年には醸造を再開。「地元塩竈の復興とともに浦霞を届け続ける」という使命感が蔵の結束を強め、現在はより高品質な酒造りに励んでいます。
テイスティングノート
香り
米麹のやさしい甘い香りが主体。炊きたてのご飯のような穀物の旨み香に、桃やメロンのほのかな果実香が伴う。清潔感のある穏やかな香り立ち。
味わい
丸みのある口当たりで、米の甘みと旨みがやわらかく広がる。酸は穏やかで角がなく、ふくよかな飲みごたえ。燗酒にするとうまみがより豊かに開き、料理の旨みを引き立てる。
余韻
やや甘みが残りつつ、すっきりとした余韻。後味に米の旨みが温かく続く。燗上がりした際は余韻が伸び、穀物の甘みが長く記憶に残る。
酒
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