トゥラモアD.E.W. 14年 シングルモルトはブレンデッドシリーズとは異なり、単一蒸留所産のモルト大麦原酒のみを14年間熟成させた本格シングルモルト表現だ。年間200バレル程度しか生産されない限定品であり、ウィリアム・グラント&サンズ傘下に移行後も伝統的なトゥラモアのシングルモルト哲学を継承している。
14年の熟成期間を通じてバーボン樽・ポートワイン樽・マデイラ樽・オロロソシェリー樽という4種類の異なる樽でフィニッシュを施している。41.3%ABVという比較的低めのアルコール度数で瓶詰めされ、各樽の繊細な風味を損なわずに表現することを優先したボトリングだ。年間生産量が限られるため入手が難しいこともあり、愛好家の間でプレミアム品として珍重されている。
14年という熟成年数は偶数年齢の中でも特殊な設定であり、「14番目のD.E.W.の遺産」「クラフトの表現の限界への挑戦」という哲学を込めた設計だ。ボトルはブレンデッドシリーズとは異なるプレミアム仕様で、シングルモルトとしての格式を視覚的に表現している。
ウィリアム・グラント&サンズによる買収後の2014年以降、トゥラモアの新蒸留所でのシングルモルト生産が本格化し、14年・18年というエイジドシングルモルトシリーズが市場への新鮮なアプローチとして注目された。特に日本市場では14年という熟成年数のシングルモルトが珍しく、コアなウイスキーファンから注目を集めている。
トゥラモアD.E.W.のラインナップ中で、シングルモルトカテゴリーのエントリー(14年)から頂点(18年)を結ぶ表現として機能する。ブレンデッドシリーズとは明確に異なる「シングルモルト」という透明性と希少性がプレミアム市場での差別化を担う。
2006〜2008年のサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション連続ダブルゴールドというトゥラモアブランド全体の評価の礎の上に、14年シングルモルトは独自の複雑さで国際コンペで評価されている。Whisky Unpluggedなどの専門ブログでも詳細なテイスティングノートが掲載されており、バーボン・ポート・マデイラ・シェリー4樽フィニッシュという独自スペックが評論家から注目を集めている。
テイスティングノート
香り
パルマバイオレット(花)の甘いフローラルが最初に来て、シャーベットのような甘酸っぱさとウッドスパイス、オーク由来のトフィーが続く。4種類の樽フィニッシュの影響が繊細に感じられる。
味わい
デリケートでフルーティーな口当たりから始まり、シェリーとポートの甘みが展開する。穀物的なモルトのボディにフルーティーなフィニッシュが重なり、繊細なスパイスとウッドが骨格を与える。
余韻
長く上品な余韻。バニラとトフィーの甘みとスパイスがゆっくりと続き、4樽フィニッシュの記憶が重なり合う充実したフィニッシュだ。
酒
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