帝松 純米吟醸は、埼玉県比企郡小川町の松岡醸造が醸す純米吟醸酒である。1851年(嘉永4年)創業の松岡醸造は、「和紙の里」として知られる小川町で170年以上にわたり酒造りを続けてきた。「帝松(みかどまつ)」のブランド名は、明治天皇に献上した酒が高い評価を受けたことに由来するとされ、格調高い名称が蔵の伝統と品質への自負を表している。
純米吟醸には埼玉県産の「さけ武蔵」を中心に使用し、55%まで磨いて低温でじっくりと発酵させる。小川町の地下深くから汲み上げる仕込み水はミネラルバランスに優れた中硬水で、しっかりとした骨格のある酒質を生み出す。華やかすぎない穏やかな吟醸香と、米の旨みがしっかりと感じられるボディ感が特徴で、食事との相性を重視した設計がなされている。
松岡醸造は全国新酒鑑評会で金賞を複数回受賞する実力蔵として知られ、埼玉県の地酒の中でもトップクラスの評価を得ている。帝松ブランドは地元の小川町を中心に埼玉県内で根強い人気を持ち、首都圏の特約店でも取り扱いが拡大している。近年は海外輸出にも力を入れており、アメリカやヨーロッパの日本食レストランでもオンリストされるケースが増えている。武蔵野の自然環境と歴史に裏打ちされた酒造りが、国内外で評価を高めている。
テイスティングノート
香り
穏やかなメロン、りんご、白い花の吟醸香。米のやわらかな甘い香り。
味わい
しっかりとした口当たりから米の旨みが力強く広がる。穏やかな甘みと適度な酸がバランスよく調和し、中盤にミネラル感とほのかな苦味がアクセント。
余韻
切れの良い後味。米の旨みの余韻が心地よく残り、食事を引き立てるフィニッシュ。
酒
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