ティーリング シングルモルトは、ダブリン市内に設けられたリバティーズ蒸留所で生産されるアイリッシュ・シングルモルトの旗艦表現だ。2015年の蒸留所開業とともに市場に投入され、「ダブリン蒸留のシングルモルト」という希少性で注目を集めた。ティーリング兄弟のビジョンは「革新的な熟成スタイルでアイリッシュウイスキーの可能性を広げること」であり、その哲学がこの一本に凝縮されている。
5種類の異なるワイン樽(マデイラ、シェリー、ポート、バーボン、カベルネ・ソーヴィニヨン)で個別熟成した原酒をバッティングしてブレンドするという独自のマルチウッドアプローチを採用している。トリプルディスティレーション(三回蒸留)後、各樽の特性を最大限に引き出し、最終的にひとつの複雑なプロファイルに仕上げる。
「シングルモルト」とはモルト大麦のみを使用した単一蒸留所産を意味し、ティーリングの場合は自社蒸留所産の証である。ボトルデザインのフェニックスは、長年消えていたダブリンでのウイスキー生産が125年ぶりに復活したことへのオマージュだ。
2019年にティーリング24年シングルモルトが「ワールドズ・ベスト・シングルモルト」を受賞したことは、ティーリング全体のシングルモルト表現の評価を世界に示す結果となった。スタンダードのシングルモルト自体もワールド・ウイスキー・アワードや複数のコンペで一貫して上位に入賞し続けている。
ティーリングの三本柱であるシングルグレーン、シングルモルト、シングルポットスチルの中核として位置づけられる。日本市場でも人気が高く、ウイスキーバーや専門店で定番品として取り扱われることが多い。
ワールド・ウイスキー・アワードでの「ワールドズ・ベスト・シングルモルト」(24年表現、2019年)受賞を筆頭に、IWSCシルバー・アウトスタンディングなど多数の国際的な賞歴を誇る。ウイスキー評論家ジム・マーレイ(Jim Murray)もティーリングの表現について好意的なコメントを残しており、独自のマルチウッド熟成スタイルが「アイリッシュモルトの革新」と称されている。
テイスティングノート
香り
ビビッドなトロピカルフルーツのアロマが広がり、マンゴーやメロンのような甘みにほのかなチョコレートのニュアンスが続く。マルチウッドフィニッシュならではの複雑なフルーティーさが心地よい。
味わい
スムースな口当たりから始まり、混じり合ったフルーツフレーバーと甘みのあるチョコレート、ソフトなスパイスが豊かに展開する。ミックスベリーとパッションフルーツの余韻が深い満足感をもたらす。
余韻
リッチでラグジュアリーな長い余韻。オークのほのかな渋みとトロピカルフルーツが交互に顔を出し、最後までフルーティーな複雑さが続く贅沢なフィニッシュだ。
酒
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