ティーニニック17年スペシャルリリースは、DiageoがDiageo Special Releases(DSR)シリーズの一環として2014年に限定リリースした希少ボトリングだ。55.9%のカスクストレングスで瓶詰めされ、非冷却濾過・無着色という仕様が採用されており、ティーニニックの原酒が持つ純粋な個性を余すところなく表現している。Flora & Fauna 10年とは一線を画す複雑さとパワーを持つ、愛好家垂涎の一本だ。
DiageoのSpecial Releasesシリーズは毎年秋に発売される限定ラインナップで、普段はブレンド原酒として提供されるマイナー蒸留所のシングルモルトを高年数・カスクストレングスで提供することで知られる。ティーニニックはこのシリーズへの選出を通じて国際的な注目を集め、「グラッシーで個性的なハイランド・スタイルの17年熟成」として世界のウイスキーファンから高い関心を寄せられた。
17年という熟成年数が生み出すバランスは、10年版のシャープな清涼感にまろやかさと複雑さを加えたものだ。アメリカン・オーク樽で育まれたバニラとフルーツの甘みが土台となりながらも、ティーニニック固有のグラッシー・スタイルが健在。55.9%というカスクストレングスが全体を引き締め、加水することでさらに異なる風味の広がりを楽しめる。世界的な限定蒸留所ボトリングとして今もコレクターズ・アイテムとして珍重されている。
テイスティングノート
香り
複雑で香り豊か。グラッシーな清涼感を基調に、17年熟成が生み出すバニラ・洋梨・白桃の熟成フルーツが重なる。ほんのりとした蜂蜜、軽いオーク、スパイス(ブラックペッパー・クローブ)のアクセント。加水するとシトラスと草のニュアンスがさらに際立つ。
味わい
フルボディでパワフル。55.9%の度数が生み出す力強い口当たりに、熟した洋梨・バニラクリーム・蜂蜜の甘みが続く。ティーニニック特有のグラッシーな清涼感がスパイスとともに展開し、非冷却濾過による自然なオイリーさがボディに深みを与える。
余韻
長くウォーム。グラッシーさとオーク・スパイスが余韻の中心で、バニラと蜂蜜の甘さが静かに消えていく。55.9%ながら意外なほど滑らかな余韻。
酒
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