ティーニニック10年フローラ&ファウナは、Diageoが展開する「Flora & Fauna」シリーズ(動植物シリーズ)の一本として、ティーニニック蒸留所のオフィシャル・シングルモルトとして長年にわたって愛好家に親しまれてきた。1817年創業のティーニニック蒸留所は主にJohnnie WalkerをはじめとするDiageoのブレンデッドスコッチ向け原酒を生産しており、このシングルモルトは蒸留所の個性を直接味わえる貴重なボトリングだ。
Flora & Faunaシリーズは1990年代にDiageo(当時United Distillers)が展開を開始した、比較的マイナーな蒸留所のシングルモルトをオフィシャルボトリングで提供するシリーズだ。各ボトルには固有の動植物のイラストが描かれており、ティーニニックのラベルにはトビモノムシ(カゲロウ)が採用されている。シリーズ全体がウイスキーコレクターの間で根強い人気を誇り、廃版になったものも高値で取引される。
ティーニニックのウイスキーは、他のハイランドとは一線を画す「グラッシー(草原のような)」と表現される清涼感が最大の個性だ。これは蒸留所固有の酵母・発酵スタイル・スチルの形状が生み出すもので、Johnnie Walkerブレンダーが「フレッシュネスと清涼感」の要素として重用してきた特性でもある。独特の個性ゆえに一般的な知名度は高くないが、ウイスキー愛好家の間では「隠れた名蒸留所」として高い評価を受けている。
テイスティングノート
香り
清涼感のある草原(グラッシー)のアロマが主体。シトラス(レモン・グリーンリンゴ)・フレッシュな緑の植物・ライトなモルトが開き、後からほのかなバニラとスパイス(ブラックペッパー)が現れる。
味わい
シャープで清涼感あふれる口当たり。グラッシーさとシトラスが先行し、ライトなモルトのスウィートネス・グリーンアップル・微かなクリームが続く。43%ながらボディはしっかりしており、ペッパーが中盤から引き締める。
余韻
ドライでスパイシー。ブラックペッパーとグラッシーな余韻が続き、シトラスの酸味がほんのりと残る。ミディアム〜やや短め。
酒
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