水曜日のネコは、ヤッホーブルーイングが2012年に発売したベルジャンホワイトエールである。「週の真ん中、水曜日にちょっとだけ自分を甘やかしてビールを楽しもう」というコンセプトのもと開発され、クラフトビールに馴染みのない層、特にビールの苦味が苦手な人に向けて作られた。ベルギーの伝統的なホワイトエールの製法に倣い、コリアンダーシードとオレンジピールを使用することで、フルーティで爽やかな飲み口を実現している。猫をモチーフにした可愛らしいパッケージデザインも特徴で、「気まぐれな猫のように、水曜日にふらっと飲む」というイメージを表現している。
2012年のローソン先行発売を皮切りに全国のコンビニエンスストアに展開され、よなよなエールに次ぐヤッホーブルーイングの主力商品に成長した。「ビールが苦手だったが、これなら飲める」という声が多く寄せられ、クラフトビール市場の裾野を大きく広げた商品として評価されている。インターナショナル・ビアカップをはじめとする国内外のビールコンペティションでも受賞歴を持ち、品質の高さは専門家からも認められている。
日本のクラフトビール市場において、水曜日のネコは入門銘柄としての地位を確立している。ホワイトエールというスタイル自体が日本ではまだ馴染みが薄かった時代に登場し、「苦くないビール」の選択肢を消費者に提示した功績は大きい。よなよなエール、インドの青鬼、東京ブラックと並ぶヤッホーブルーイングの通年主力ラインナップの一角を担い、同社の「ビールに味を! 人生に幸せを!」というミッションを体現する存在である。
テイスティングノート
香り
青リンゴやオレンジを思わせるフルーティなアロマが広がり、コリアンダーシードとオレンジピールに由来するスパイシーかつハーバルな香りが漂う。奥にはかすかに小麦の穀物感と、ベルギー酵母特有のエステル香が感じられる。
味わい
口当たりは非常にスムーズで軽やか。小麦麦芽由来のまろやかさが口中に広がり、オレンジの爽やかな甘みとコリアンダーのスパイス感が調和する。苦味はごく控えめで、ハーブティーを思わせる繊細な味わいが特徴。炭酸の刺激も穏やかで、するすると飲める心地よさがある。
余韻
軽快でクリーンなフィニッシュ。オレンジピールの爽やかさがほのかに残り、後味はすっきりとドライ。嫌な苦味や渋みは一切なく、飲み終わった後にもう一口欲しくなるような余韻が続く。
酒
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