ストラスミル蒸留所の原酒は大半がJ&Bなどのブレンデッドに流れるため、シングルモルトとしての流通量はきわめて少ない。しかし独立瓶詰業者(インディペンデントボトラー)の手によって樽単位で市場に出ることがあり、その希少なボトリングがウイスキーコレクターの間で高い注目を集めている。
2012年蒸留のバッチは、ノーザン・ラムデン蒸留所やスコッチモルトウイスキーソサエティ(SMWS)など複数のボトラーがリリースした例があり、シェリー樽またはバーボン樽熟成のものが存在する。通常の12年より若い熟成年数でもストラスミルの特徴であるフルーティなアロマと穏やかなスパイスは健在で、むしろ若い原酒ならではの生き生きとしたフレッシュさが楽しめる。
ストラスミルはスペイサイドの中でも個性が控えめで万能型の原酒として評価が高く、ブレンドマスターたちがJ&Bの骨格を作るために重宝してきた。インディペンデントボトリングを通じてその素顔に触れることが、真のウイスキーマニアの間で「通」の楽しみ方とされている。
テイスティングノート
香り
フレッシュな洋梨とグリーンアップル、蜂蜜、白い花、微かなバニラ。軽やかで清潔感がある。
味わい
滑らかで軽快。麦の甘み、ジンジャー、白コショウのスパイス、シトラスの皮。中盤から淡いシェリーの厚みが現れる。
余韻
中程度の長さ。乾いたオーク、白コショウ、スペイサイドらしい草原の爽やかさが残る。
酒
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