スペイバーン10年は、1897年創業の老舗蒸留所のスタンダードボトルとして世界中のウイスキーファンに親しまれている。ロシーズの清澄なグランティー・バーンの水と、チャールズ・C・ドイグ設計の伝統的な蒸留所で生まれるスペイバーンの個性は、典型的なスペイサイドらしいフローラルで蜂蜜感のある軽やかなプロフィールだ。バーボン樽でじっくり10年熟成された原酒は、青リンゴやシトラスのフレッシュさに蜂蜜とバニラの甘さが加わった飲みやすい仕上がりとなっている。
スペイバーン10年は2022年のIWSCでシルバーを獲得し、同年ISCではゴールドを受賞するなど国際的品評会での評価が確立している。ウイスキー専門誌「トラベル・ディスティルド」のレビューでは「青リンゴのような爽やかさと蜂蜜・トフィー・スパイス・洋ナシとバニラのピートスモークとの組み合わせが心地よい」と高評価されている。価格帯の手頃さとクオリティのバランスから、スペイサイド入門の一本として繰り返し推薦される定番ボトルだ。
1897年のヴィクトリア女王ダイヤモンド・ジュビリーに合わせて生産を開始しようとした創業の逸話を持つスペイバーンは、125年以上の歴史の重みとともに、現代でも変わらないスペイサイドのクラシックスタイルを守り続けている。その普遍的な魅力がこのスペイバーン10年には凝縮されており、スコッチウイスキーの豊かな世界への扉を開く一本として位置づけられる。
テイスティングノート
香り
青リンゴとシトラスのフレッシュな香りが最初に立ち上り、続いてアカシア蜂蜜、バニラクリーム、洋ナシの甘やかなノートが展開する。温かみのある穀物感とほのかなフローラルさが全体を包む。
味わい
ライトからミディアムのボディ。蜂蜜の甘さと青リンゴのジューシーさが中心を占め、バタースコッチとシトラスの酸味がバランスを与える。穏やかなスパイス(ジンジャー・シナモン)が後半にかけて現れ、心地よいドライ感へと移行する。
余韻
爽やかでクリーンな余韻。バニラとシトラスの香りが静かに続き、ほのかなピートスモークの風味が奥に感じられる。短めから中程度の長さで、次のグラスを誘うようなスッキリとした後口。
酒
💬0