シングルトン グレンオード 15年は、スコットランド・ハイランド地方のブラック・アイル近くに位置するグレンオード蒸留所が造るシングルモルトスコッチウイスキーである。シェリー樽とバーボン樽で15年以上熟成した原酒をヴァッティングし、フルーティでリッチな味わいに仕上げている。
グレンオード蒸留所は1838年にトーマス・マッケンジーによって設立された、ハイランド最古級の蒸留所のひとつ。インヴァネスの北西に位置し、敷地内に大規模な自社製麦設備を有するのが特徴だ。ここで作られた麦芽は自社使用だけでなく、ディアジオグループの他の蒸留所にも供給されている。「シングルトン」ブランドはディアジオがアジア市場を念頭に開発したもので、飲みやすさとリッチさを兼ね備えたスタイルが特徴。
15年熟成は12年と18年の間のスイートスポットに位置する。12年よりもオーク由来の複雑さが増し、18年ほどの重厚さには至らない絶妙なバランス。シェリー樽由来のドライフルーツの甘味とバーボン樽のバニラが重なり合い、奥行きのある味わいを生んでいる。食後にストレートで楽しむのが王道だが、少量の加水で隠れたフルーツ香がさらに開花する。
テイスティングノート
香り
華やかでフルーティな香り。赤いベリー、プラム、オレンジの果実香が主体で、シェリー樽由来のドライフルーツのニュアンスが奥行きを加える。バニラやハチミツの甘さ、ほのかなジンジャースパイスも感じられ、15年の熟成がもたらす複雑さが際立つ。
味わい
なめらかでリッチな口当たり。まずシェリー由来のドライフルーツとダークチョコレートの甘味が広がり、中盤からバーボン樽のバニラとキャラメルが加わる。フルーティさとリッチさが見事に融合しており、12年に比べて明らかに味わいの厚みが増している。タンニンは穏やかで、全体として非常にバランスが良い。
余韻
中〜長めの余韻。フルーツの甘味とオークのスパイスが交互に顔を出しながら穏やかにフェードアウト。最後にほのかなジンジャーの温かみが残り、心地よいフィニッシュ。15年の熟成が生む深みを存分に堪能できる余韻だ。
酒
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