シングルトン・グレンオード12年は、スコットランド・ハイランド北部のマウント・オブ・オードに1838年トーマス・マッケンジーが創設したグレンオード蒸留所の、アジア市場向けフラッグシップ表現である。2007年にダイアジオの「シングルトン」ブランドに統合されるまでは「グレンオード12年シングルモルト」として販売され、1990年代に単一銘柄として世界に打って出た。
生産量の約80%をデュワーズやジョニーウォーカーのブレンドに提供してきたグレンオードが、シングルモルトとして本格的に舞台に立ったのは1990年頃のこと。その品質は国際的な評価機関から即座に認められた。1994〜95年のIWSCゴールドメダルに加え「最優秀シングルモルト(15年以下)」の部門トロフィーおよびモルト・オブ・ザ・イヤーを受賞。さらにモンド・セレクション金賞を1996・1997年と連続して獲得し、その後もISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で2008、2009、2014、2015、2017年に金賞を受賞した。ザ・ラグジュアリー・マスターズ2023やスコッチウイスキー・マスターズ2022でも金賞を獲得している。
アメリカンオーク半分とオロロソシェリー樽半分というカスクポリシーが生み出す甘みとフルーティさのバランスは、アジア市場の嗜好に合わせて調整されており、マレーシア・タイ・シンガポールをはじめとする東南アジア各国で長年トップセラーの座を維持している。プレミアムシングルモルトとして手頃な価格帯で親しまれており、ウイスキー入門として最適と評されることも多い。
テイスティングノート
香り
熟した洋梨とリンゴ、蜂蜜とバニラクリーム、かすかなミルクチョコレート。なめらかでアクセシブルな入り口。シェリー由来のドライフルーツがほのかに。
味わい
甘くまろやかなボディ、カスタードとキャラメル、シトラスとスパイスが調和する。穏やかなナッツ感と柔らかいオーク。飲みやすく親しみやすい味わい。
余韻
甘さから徐々に乾いたオーキーさへ移行し、煮りんごとかすかなブラックペッパーで締めくくる。余韻は中程度で上品。
酒
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