仙禽 モダン 参式は、栃木県さくら市の株式会社せんきんが醸す「モダンシリーズ」の最終形態とも言える、瓶内二次発酵スパークリング日本酒だ。零式(生酒)→壱式(火入れ)→弐式(おりがらみ)→参式(瓶内二次発酵)という4段階のモダンシリーズにおいて、参式はシャンパーニュと同様の「メソド・トラディショネル」に近い製法で自然発酵させた炭酸を瓶の中に閉じ込めた超個性派だ。日本酒の発酵力そのものをスパークリングの原動力として活用する、仙禽の醸造技術の集大成的な一本と言える。
使用米はドメーヌさくら産の山田錦100%、精米歩合は90%の低精米仕様。生酛造りで醸した基酒を瓶詰め後も引き続き発酵させ、生じる炭酸ガスを自然な形で閉じ込めることで繊細かつ持続性の高いバブルを生み出している。「軟水×ドメーヌさくら山田錦の有する二次発酵が成せる自然発酵の進化」という仙禽のコンセプトが、参式という形で最もストレートに体現されている。
繊細な天然炭酸の刺激が舌を心地よく刺激し、にごり酒特有のミルキーなテクスチャーが口いっぱいに広がる。山田錦由来のクリーンな旨みとフレッシュな酸味、そして自然発酵が生む複雑な風味が一体となり、スパークリングワインのような感覚で楽しめる。甘みと辛みのバランスが整い、やや辛口寄りの透明感のある奥深い味わいは、日本酒を普段飲まない人にも敷居が低く、ワインのペアリング感覚で食卓に取り入れやすい。
参式は超限定品のため、取り扱いのある地酒専門店でも入手は容易ではなく、発売と同時に完売することが多い。瓶内に活きた酵母が残っている生酒のため、要冷蔵・横置き厳禁での取り扱いが必要だ。開栓時は炭酸圧が高くなっていることがあるため、冷蔵でよく冷やしてからゆっくり開けることが推奨される。生ハムやスモークチーズ、牡蠣など旨みが豊富な食材との相性が良く、シャンパーニュを使うシーンに置き換えて試してみる価値がある。
酒
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