セイズファーム ピノ・ノワールは、富山県氷見市のセイズファームが栽培・醸造する赤ワインである。セイズファームは富山湾を望む氷見の丘陵地帯に位置し、2007年にブドウ栽培を開始、2011年からワイン醸造をスタートした比較的新しいワイナリーだ。「SAYS FARM」の名は、かつてこの地で醤油醸造を営んでいた家業「さいす」に由来する。
ピノ・ノワールは「葡萄の王様」とも呼ばれる繊細な品種で、栽培が難しいことで知られる。氷見の海洋性気候は適度な湿度と日照を提供し、富山湾からの潮風がブドウに独特のミネラル感を与える。セイズファームではすべて自社畑のブドウを手摘みで収穫し、天然酵母による発酵と丁寧な樽熟成を経てワインに仕立てる。日本の中でも特に冷涼な富山でピノ・ノワールを栽培するという挑戦は、日本ワインの可能性を広げる試みとして注目されている。
セイズファームは少量生産ながら品質の高さで全国的に知られ、日本ワインコンクールやサクラアワードでの受賞実績を持つ。ピノ・ノワールは生産本数が非常に限られるため入手困難な銘柄だが、その繊細で透明感のある味わいは「日本のブルゴーニュ」を目指す蔵の理想を体現している。氷見の新鮮な海の幸、特に寒ブリや白エビとの組み合わせは究極の地産地消ペアリングとして、フードライターや料理研究家からも絶賛されている。
テイスティングノート
香り
繊細なチェリー、ラズベリー、すみれの花の香り。ほのかなスパイスと土のニュアンス。富山の風土を感じるミネラル感。
味わい
軽やかでシルキーな口当たり。チェリーとクランベリーの果実味が繊細に広がり、きれいな酸とほのかなタンニンが味わいに構造を与える。
余韻
繊細な果実の余韻が長く続く。ミネラル感と穏やかなタンニンが心地よく残る。エレガントで日本のテロワールを感じるフィニッシュ。
酒
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