さつま白波 黒麹仕込みは、鹿児島県枕崎市に本社を構える薩摩酒造が造る芋焼酎だ。ロングセラーの「さつま白波」のバリエーションとして、黒麹を使用したコク深い味わいが特徴の一本である。
薩摩酒造は1936年に設立され、鹿児島県南部の温暖な気候と良質なさつまいもの産地という恵まれた環境で焼酎を造り続けてきた。さつま白波は1971年の発売以来、芋焼酎の代名詞として日本中に知られるロングセラーブランドだ。その黒麹仕込みは、通常の白麹とは異なる深みのある味わいを追求している。
黒麹はかつて沖縄の泡盛造りで主に使用されていた麹菌で、白麹に比べてクエン酸の生成量が多く、温暖な気候での醸造に適している。黒麹で仕込んだ焼酎は、独特のコクと甘みが生まれ、芋の旨味がより濃厚に感じられる。さつま白波の黒麹版は、この黒麹の特性を活かした骨太な味わいが魅力だ。
お湯割りにすると黒麹由来の芳醇な香りが一層引き立ち、冬の晩酌に最適。ロックでは芋の甘みとキレのバランスを楽しめる。鹿児島の郷土料理である黒豚のしゃぶしゃぶやさつまあげとの相性は言うまでもなく抜群だ。
テイスティングノート
香り
焼き芋、黒糖、バニラの芳醇な甘い香り。黒麹由来の深みのあるアロマに、ほのかにフローラルなニュアンスとミネラルの香りが重なる。白麹版よりも甘く濃厚な印象。
味わい
まろやかでコクのある口当たり。さつまいもの甘みとキャラメルの味わいが広がり、中盤には黒麹由来の旨味とかすかなスパイスが現れる。ボディがしっかりとしており、お湯割りでも味わいが崩れない力強さがある。
余韻
ミディアムロング。芋の甘い余韻が穏やかに持続し、最後にかすかなミネラルとキレの良い後味が残る。
酒
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