ラッセルズリザーブは、ワイルドターキー蒸留所において親子二代でマスターディスティラーを務めるジミー・ラッセルとエディ・ラッセルへの敬意を込めて冠されたプレミアムラインだ。ラッセル親子は合算すると100年を超えるワイルドターキーでのキャリアを持ち、バーボン業界において親子二代がこれほど長期にわたって同一蒸留所のマスターディスティラーを務める例は他に存在しない。ラッセルズリザーブ 10年はそのラインナップの中核を担うフラッグシップ製品として位置づけられている。
当初はリミテッドリリースとして101プルーフで発売されていたが、その後90プルーフのスモールバッチとして安定的に市場に出回るようになった。最低10年という長期熟成にこだわることで、ワイルドターキーの特徴であるハイライ麦のスパイシーさを残しながらも、樽との対話によって生まれる上品な甘みと複雑性が加わる。同一のマッシュビルを使うワイルドターキー 101との比較において、熟成年数の差が風味にどれほど大きな影響をもたらすかを如実に示す1本でもある。
スモールバッチ製法を採用しているため、限られた数の樽のみを選別してブレンドされる。#4チャーの新製アメリカンオーク樽の中で10年という時間をかけてゆっくり熟成した原酒は、ケンタッキーの大きな気温差によって木樽を繰り返し出入りし、深みのあるバニラ、キャラメル、そしてスパイスのレイヤーを育む。ジミーとエディが二人でブレンドテーブルに向かい、自らの名を冠するに足るボトルだけを選ぶという哲学が、このボトルを特別なものにしている。
テイスティングノート
香り
熟成した樽香を前面に、バニラクリーム、キャラメルアップル、ドライオレンジピールが重なる。ライ麦由来のシナモンとクローブのスパイス、奥にはほのかなミント。穏やかながら気品ある複層的な香り。
味わい
滑らかでミディアムからフルボディ。バタースコッチとバニラの甘みに始まり、オーク由来のタンニン、ライ麦のスパイス、ドライフルーツが続く。10年熟成の丸みが全体を柔らかく包む。
余韻
中〜長め。甘みとスパイスが均衡を保ちながら収束し、オーク、バニラ、ほのかなペッパーが温かみのある余韻を残す。
酒
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