オールドフォレスター 100プルーフ(シグネチャー)は、アメリカ最古のボトルドバーボンブランドであるオールドフォレスターのコアラインナップにおける中核的存在である。1870年にジョージ・ガーヴィン・ブラウンが医薬品としてボトリングを始めたオールドフォレスターは、アメリカのウイスキー史において最も重要なブランドの一つであり、100プルーフ(50%)はそのブランドの本来の力強さを味わえるエクスプレッションとして位置づけられている。
マッシュビルはブラウン・フォーマン社の標準レシピで、コーン72%、ライ18%、モルテッドバーリー10%。同じマッシュビルはウッドフォードリザーブにも使用されている。ケンタッキー州ルイビルの蒸留所で製造され、新品のアメリカンオークチャードバレルで約4〜5年熟成される。ノンエイジステートメントながら、100プルーフの度数が樽由来の風味をしっかりと引き出している。
オールドフォレスター 100プルーフは、86プルーフ(43%)のスタンダードボトルと1920プロヒビション・スタイル(57.5%)の間に位置する。86プルーフが軽快で飲みやすいエントリーモデルであるのに対し、100プルーフは十分なボディと複雑さを備えつつ、1920のような圧倒的なインパクトまでは求めない層に最適な選択肢となっている。かつては「シグネチャー」の名称で販売されていた市場もある。
アメリカのバーボン愛好家コミュニティにおいて、100プルーフは「30ドル以下で最高のバーボン」として繰り返し推薦される定番銘柄である。サンフランシスコ・ワールドスピリッツ・コンペティション(SFWSC)では複数年にわたりゴールドメダルを獲得しており、価格に対する品質の高さは業界内でも広く認知されている。カクテルのベースとしても優秀で、特にオールドファッションドやマンハッタンにおける使い勝手の良さが評価されている。
テイスティングノート
香り
リッチなキャラメルとバニラが前面に立ち、焼きリンゴ、シナモンスティック、微かなチェリーのアクセントが続く。ライ麦由来のスパイシーさがオーク香と溶け合い、グラスの中で時間とともにブラウンシュガーやトフィーの甘い香りが開いてくる。
味わい
口に含むと、まずブラウンシュガーの濃密な甘みが広がり、すぐにライスパイスとブラックペッパーのキックが追いかけてくる。オークのタンニンがしっかりとした骨格を与え、ダークフルーツ(プラム、レーズン)のニュアンスが中盤から現れる。50%の度数が見事なバランスで、アルコールの刺激よりも風味の凝縮感が勝っている。
余韻
ミディアムからロング。温かみのある黒胡椒とオークのスパイスが長く続き、バニラとキャラメルの甘い余韻がゆっくりと消えていく。後口に微かなビターチョコレートのニュアンスが残る。
酒
💬0