農口尚彦研究所 純米大吟醸 無濾過生原酒

農口尚彦研究所(のぐちなおひこけんきゅうじょ)は、石川県小松市の「杜氏の神様」農口尚彦氏が2017年、80歳を超えて設立した日本酒醸造所だ。石川県の名蔵・菊姫の杜氏として50年以上にわたり日本酒業界をけん引した農口氏が、後継者の育成と山廃仕込みの技術継承を目的に立ち上げた蔵である。

「純米大吟醸 無濾過生原酒」は、農口氏の技術の粋を集めた最高峰ライン。「無濾過」「生原酒」とは、濾過・加熱処理(火入れ)・加水を一切行わないという意味であり、酒本来の旨みと個性が最も直接的に感じられる形態だ。山田錦を高精白し、農口氏ならではの匠の技で仕込まれた一本。

農口氏は「酒は飲む人のためにある」という哲学を生涯の信条としてきた。消費者が本当に美味しいと感じる酒を追求した結果として山廃仕込みにたどり着き、その技術を若い杜氏たちに伝えることを研究所設立の使命としている。

設立時から話題性が高く、全国の日本酒専門店が取り扱いを希望した。現在も生産量は限られており、入手困難な稀少銘柄として流通している。農口尚彦という名前が持つブランド力と実際の品質の高さが、発売当初から高い評価を確立した。

テイスティングノート

香り

豊かで複雑な吟醸香が印象的。完熟した桃・メロン・ハーブのアロマが重なり合い、無濾過生原酒ならではのフレッシュで生き生きとした香りが広がる。農口流山廃の奥深さを感じさせる、格調と活力が共存した香り立ち。

味わい

濃密でリッチな口当たり。無濾過・生・原酒の三拍子が揃った複雑な旨みが口全体に広がる。山廃仕込みの乳酸系の旨みと、高精白純米大吟醸のクリアな甘みが絶妙に共存。重厚さと洗練さが高次元で融合した農口ならではの味わい。

余韻

長く続く余韻の中に、山廃らしい重厚な旨みと乳酸の風味がゆっくりと続く。時間が経つにつれて旨みが広がり、温度が上がると更に複雑な味わいを見せる。飲み応えのある、飲むほどに滋味が深まるフィニッシュ。

基本情報

正式名称 農口尚彦研究所 純米大吟醸 無濾過生原酒
英語名 Noguchi Naohiko Junmai Daiginjo Muroka Nama Genshu
アルコール度数 17%
内容量 720ml / 1800ml
発売日 2001年1月1日
主な原料 山田錦(兵庫県産)・米麹・水

生産・流通

製造元 農口尚彦研究所(Noguchi Naohiko Sake Institute)|日本・石川の日本酒蔵
産地 日本北陸地方石川県

世界の評価・評判

「杜氏の神様」農口尚彦氏の設立という話題性に加え、実際の品質も極めて高く、設立初年から全国の日本酒愛好家・専門店の注目を集めた。dancyu・Pen・日経MJなど一流メディアで大きく取り上げられ、農口尚彦研究所の設立はその年の日本酒ニュースの一大トピックに。IWC SAKEでの受賞、Sake Competition純米大吟醸部門での上位入賞実績を持つ。

農口尚彦研究所・純米大吟醸は「農口杜氏」として知られる酒造りの神様が最後の作品として究極の技を注いだフラッグシップ。70年以上のキャリアが結晶した醸造技術が「現代の日本酒文化の到達点」として業界でも評価が高く、農口尚彦という名前が日本の酒造り文化全体への敬意を体現している。

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農口尚彦研究所 純米大吟醸 無濾過生原酒

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